桜謡
見事に広げた。ビニールシートを。なぜソメイヨシノではなく枝垂れ桜か。梅雨の、この時期か。
先代の愛人か、何かかと思ったけれど、二十歳前後とあるのでそうでもない様子。僕よりも若いとある。
それでも洋服ではなく、和服とあるから、和菓子屋とも考えられるけど、
最後に惑わされるとあるので、幽霊か何かかなと考えたくなる。
余計な地蔵
五箱分、いろいろな子からもらいたいと思っていたけれど、
五箱とも一人から送られてきてしまったということでいいだろうか。
もしその子が好きな子だったら、嬉しいだろうし、
五箱も送らせて、申し訳なかったという、ちょっと微妙な心持ち。地蔵はいらなかった。
僕は君で君は僕。
自分を殺してしまったということになるのか。
想像の友達。カナトが自分にだけ見えている想像の友達だったらと考えた。
黒海
その物語を読みたい。
矛盾・ジ・アンサー
最初のまとまりをなくして、二つ目からの他のエピソードを加えた話を読みたい。字数がもったいない。
手向け
母への恐れだと思う理由を示してほしかった。文字数も余っている。
ご感想ありがとうございます。そして、大変申し訳ございません。
作中の日本語表現の間違いの数々(登場人物の名称まで間違ってます。社長と専務が混在)。
冒頭文から日本語が間違っているのに関わらず、最後まで読んでくださりありがとうございます。
The man on fire
何があったのか。その物語を読みたい。
故郷
東京のことか。東京人には、自分の町は田舎だと、悪く言われる。なんて、田舎者の愚痴を言ってみる。
悪口はよくない。
三角地帯
鳥屋の前にたむろしていた鳩。不思議なことに、鳥屋がなくなると鳩もいなくなった。
最後、雨雲が割れるのだけど、何を見つけたのか、目の前が開かれたのか分からない。
ミスだと思うものは、当然事前になくしたほうがいいですけど、
出してしまった後は、もう黙っていればいいと思いますよ。
何も言わなければ、それまでで、物好きな読み手は意味をこじつけます。
見事にシートを広げた。違和感は大きかったですが、活動的でおもしろいです。
〉ご感想ありがとうございます。そして、大変申し訳ございません。
〉作中の日本語表現の間違いの数々(登場人物の名称まで間違ってます。社長と専務が混在)。
〉冒頭文から日本語が間違っているのに関わらず、最後まで読んでくださりありがとうございます。
嘘
誰とも目を合わせないのは、本人だったろう。
店の人は暑いですねと訊いてきた。少しあざとさを覚えるような、積極的なコミュニケーションだった。
象徴となりえる弁当には、特に、安易に直結するメタファーも想像できなかった。
こちらは、書き手のあざとさを覚えなくて、かえってよかった。
もしあったのなら、知りたい。
戸惑って適当な相槌を打ったこと、それを嘘としたこと。
題を「嘘」として、「嘘をついた」と書くのではなく、
「嘘をついた様子」を描く。
ここまで久しぶりに感想を書いてきて、
それができていない作品が多いと感じていた。
ここまで読んできて投票したい作品がなかった。
あえて投票するとしたら、本作品をそんな理由で選ぶしかないような現状に、さみしさを覚える。
作業じゃないのだから、好き嫌いをぶつけて投票したい。
四年ほど前にでんでんさんという人が、ここにたくさんの感想を残してくれた。
感想の書き手が熱心だった。
読んでいて、一つの作品に対する大きな熱量を感じた。
そういう感想が以前は時折投下された。
一つの作品に対して、たいした感想も出てこない僕ではでんでんさんに遠く及ばないが、
それでも誰かが積極的に感想を述べるきっかけになればと思い、
今回久しぶりに感想を書くことにした。
最近は感想を書く人がいたとしても古参ばかりで新鮮さがない。つまらない。
好き嫌いを表し、各々のものさしではかり、受けた批評に腹を立てる、
相手にかみつく。
そういう熱っぽさがなくなった。
読者さん
感想拝見しました。書いてもらった一人としてありがとうございます。
書くほうもまじめに書けば大変だし、読むほうもまじめに読めば大変で、逆も言えるわけで、
どちらにせよ頑張ってするかしないかの問題だと思います。
時間を費やして感想を書くのなら、ちゃんとした文庫本のを読みたいと思うことのほうが、
感想を書くことに関する根本的な問題に思います。
自分と他の人たちとのレベルについて、
自分も内心、見下したり見上げたりしていないと言ったら、嘘になりますから、
否定できないところがあります。
ただ見下すほうで言えば、自分がそう思っているだけで、勘違いしていることが多々あります。
子供たち
読んでいて先が読めないから面白い。
チョコレート・アンダーグラウンドはどこの国の物語だったか。
命題を言葉にしてまで全面に出すか、物語を書くか。
「物語を書く」もっといえば「場面を書く」という方向へ最大限に振ればこういった作品になる。
そして言葉にしずらくぼんやりとした、でも確かな書き手の命題が浮かんでくる。
三人のキャラクターが立ち、それぞれの心が丁寧に描かれている。
文章に少し甘いくらいの女性の柔らかさを感じる。
1000文字だと物語を進めないほうがおもしろい物語になるのでないかと、
これまでに読んできた幾つかの作品のことを思い返しながらふと考えた。
何だかんだここに書き込むのは初めてだったりします。緊張。
感想ありがとうございました。感想を書く人間が減っている中で、全感想を書いていただける方がいるといつもニヤニヤしたりドキドキしたりしながら読んでます。HPとかにひっそり書かれている方のもしっかり読んでます。やっぱり、感想をもらうことはとても嬉しいです。(あと毎月初参加者さんをまとめて下さってた方も素敵だなーと思ってたんですけど辞めてしまわれたんでしょうか?ちょっと残念です)
自分もとにかく毎回投票するようにはしているのですが、それがどなたかに少しでも喜んでいただけるのであれば幸いだなと思う今日この頃です。