感想と呼ぶのもおこがましい雑感です。
心の広い方だけお読みください。少なくとも太陽系くらい広くないとマズいと思います。世界レベルの広さだとアタマの血管が切れる恐れがあります。
なぜそんな、どこに出しても恥ずかしくないぜ！ 感想書くにも責任が必要だもんな！ と胸を張って言うつもりもない感想を投稿するかというと、そういう主義主張はきれいなボトルに切ない思い出と一緒に詰めて、海の彼方にぶん投げたからです。
1 悩ましき大問題 三毛猫 澪さん
うっわー、かっわいいなー！
でもね、こういうタイプの女子は決してかわいくないもんですよ、顔は。みてくれがいい人はそれまでの経験から(人にかわいいと言われる、男子から告白される等)ある程度以上の自信を持っているものです。
よって地味なブスが二人でモジモジしているわけですよ実際は。女の人には共感を得られると思いますが、ツラから入る僕のような煩人(うまい！)はブスというだけで(すべて想像のクセに)拒否反応。でも一見かわいいですね。だからね僕思うんだ。小説ってズルい！
文章表現力には確かな力を感じます。とんでもねーポテンシャルだと思います。要は中身ですよね。これが実験なら余計なお節介ですけど、自意識過剰を描くならもっと掘り下げられると思います。現状では「でっていう」以上の感想は期待できないかもしれません。さわやかに書くと薄っぺらくなりますね。ドロドロしていた方がテーゼが読者に迫ります。ドロドロさせたくないから薄っぺらくてもいいのでさわやかに書く、というのももっともだと思いますけど。
2 ボクカノ アンデッドさん
ふーん。へーん。ほぉぉぉん。
……何て書こう。
まず、「奴隷制度」云々から我々の世界とは他所のことだというのがわかるわけですが、そこまでが長い。
話者が変態なのはわかりますが、ならばなおさら中出ししてはいけないと思います。変態的なことをするだけして中出し。最後がふつうです。ふつうに中出しする以外の方法で射精した方がそれまでの変態描写が生きると思います。
こういう作品が一番困ります。別にケチのつけどころは目立たないんですが、そもそも感覚的に好きではない作品。感想なんだから好き嫌いだって立派な要素なんですが、衆目に晒す以上それ以上のことも書いておきたいですし、まず困ります。
そうね、感想なんだから素直に感想書くと、「直接的な性描写が苦手」「ネコ耳とか鈴つけたプレイのAVとか嫌い」「こういうSFはあんまり好きじゃない」という僕の嗜好により、好きな作品では全くありません。良作か駄作かということについては、どうしたって個人の嗜好からフリーになれるわけもなく、わかりません。
3 私の好きなもの リベルテゆきさん
いっぱいあるから最初の一つだけ例に出しますが、「ポツポツ・・・という音色が」は「ポツポツ……という音色が」というように三点リーダの使い方を変えてください。ね、わかりますよね。わかりやすく書いているんだから。
「無理か・・・ま・・・いっか・・・」は「無理か……ま……いっか……」とするべきなのですが、それ以前に点打ちすぎですね。打てばいいってもんじゃありません、パチンコじゃないんだから(うまい！)
減らしましょう。ゴミと点は減らさないと、いずれ僕らの世界が(そして文学界が)滅びますからね。
まだありますよ。
「元気に元気にね!
大声出して 汗びっしょりかいて、
大笑いして！！」
エクスクラメーションマーク(「！」のことですよ)が半角と全角でばらついています。A型の人をイラッとさせる恐れがあるので、統一しましょうね。
「少しも覗った事ない・・・」
こういう言い方は普通、しません。
今ゼミで色盲の方とご一緒してるんですが、その方のお話を伺っている感じだと、石川さんの指摘は正しいと思います。
さらに加えるならば、「覗き見る」という概念を生まれつき盲目ならばもっと理解できないのではないでしょうか、と気になりました。よってなおさら「覗った事ない」はおかしいと思います。まあ「覗った事」は絶対ないのでその意味では正しいんですが。
障害だとかハンディキャップを持った方への過度な配慮(アニメ版『どろろ』をそういう理由で放送できないなど)には反対派なのですが、それでも考えるべきところは考えた方が、みんな幸せなんじゃないかなぁと思います。
4 映画 ケントさん
四行目で一マス下げているので、二行目も下げるべきです。
初読で理解させることを念頭に置いていないんだろうなぁという印象。このサイズの作品だからそれでもかまわないと思いますが、やはり読者には優しくしておいた方がベターです。何度も読んで理解しようとしてくれるのは、(他の方に失礼ですが)感想書くほど酔狂な方くらいでしょう。
僕は何度か読み返して、ようやく描写がどうなっているかわかりました。しかしそれがどこを向いて書いてあるのか、何を目指しているのか、その辺はさっぱりわかりませんでした。
5 バイクで走る 灰棚さん
ちょいちょい日本語が気持ち悪い。たとえば「小一時間かけて海に着き、海岸にある防波堤に座り、太陽が海に落ちていく様を、煙草を吸いながら見守った。」とか、冗長な印象。しかしながら僕と作者さんとの感性のズレ程度で収まっていると思われ、別に間違っているわけではないでしょう。ともあれ、推敲の余地はまだかなりあります。
6 ケイ 青山るかさん
でっていう。
「僕」と「ぼく」は統一しましょう。イラッときます。
「むろん、そんなことできるはずもない。目黒から神奈川まで歩くなんて。」とありますが、神奈川県の何処かにもよりますが、川崎くらいまでなら女性の足でも十分歩けると思います。もっとあからさまに遠いところを設定した方がいいでしょう。
7 nikki かやこさん
「四捨五入で三十路を迎えた」ってことは僕より一歳年上ということになりますが、その年でコレかよ。というのが素直な感想。
「白々しく政治家や芸能人の顔を移す」なんて25では笑われても仕方のない誤字です。ミスは誰にでもあるとはいえ、気をつけましょう。
曇りってそんなに悪いだろうか。まあ小説だから悪者でもいいんだけど、僕は「雨が降りそうで降らない、くもり」って最高にテンションの上がる天気です。
「新宿駅にべろっと吐き出される。」とか僕好きだな。光るフレーズが出てくるのに全体が残念なのでがんばってほしいなと素直に思います。
8 ベイビィポータブルボム キリハラさん
すっげー！ おもしろい。
「うんざりげな志穂」「心の闇は積乱雲のごとく深い」「理科室の淀んだ空気を一つの流れに纏める」とか、いちいち僕の琴線をわっしゃわっしゃする。
火薬とか爆弾とかは大丈夫なのか本当に致死性がないのかどうかすごく気になります。
9 ラストシーンはせつなくて カラコロモさん
「一つの作品が完成するのよ！二人とも実在の人物じゃないし」ここだけエクスクラメーションマークの後が一マスあいていません。あけてください。
そもそもメタ嫌いなのでこれも嫌いです。作りも浅くて、嫌いなりに気になったりもしません。
10 夏の続き わら
どうでもいい仕掛けもあるのでお好きなように楽しんでいただければ幸いです。まあ、どう見たって楽しいお話ではありませんけれども。
11 確変男になりたいよう Revinさん
エヴァとは相性がいいと信じながらも裏切られると困るのでここ4年打ってません。というか実情は4年前にスロット飽きたのでそれ以来スロット自体打ってません。
スロットと縁がない方にはわかりにくいであろう描写もまあわかるんですが、わかったところでせいぜい最後まで記述自体には引っかからずに読めたというだけで、その結果出てくる感想と言えば、「でっていう」というところ。
しかしながら、スロット打ってる時の思考の流れは本当に見事に書かれていると思います。
12 エゴいスタア 金武宗基さん
もうわかんない(ほぼ初めての感想放棄)。