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本文: 〉嘘 〉誰とも目を合わせないのは、本人だったろう。 〉店の人は暑いですねと訊いてきた。少しあざとさを覚えるような、積極的なコミュニケーションだった。 〉象徴となりえる弁当には、特に、安易に直結するメタファーも想像できなかった。 〉こちらは、書き手のあざとさを覚えなくて、かえってよかった。 〉もしあったのなら、知りたい。 〉 〉 〉 〉戸惑って適当な相槌を打ったこと、それを嘘としたこと。 〉題を「嘘」として、「嘘をついた」と書くのではなく、 〉「嘘をついた様子」を描く。 〉ここまで久しぶりに感想を書いてきて、 〉それができていない作品が多いと感じていた。 〉ここまで読んできて投票したい作品がなかった。 〉あえて投票するとしたら、本作品をそんな理由で選ぶしかないような現状に、さみしさを覚える。 〉作業じゃないのだから、好き嫌いをぶつけて投票したい。 〉四年ほど前にでんでんさんという人が、ここにたくさんの感想を残してくれた。 〉感想の書き手が熱心だった。 〉読んでいて、一つの作品に対する大きな熱量を感じた。 〉そういう感想が以前は時折投下された。 〉一つの作品に対して、たいした感想も出てこない僕ではでんでんさんに遠く及ばないが、 〉それでも誰かが積極的に感想を述べるきっかけになればと思い、 〉今回久しぶりに感想を書くことにした。 〉最近は感想を書く人がいたとしても古参ばかりで新鮮さがない。つまらない。 〉好き嫌いを表し、各々のものさしではかり、受けた批評に腹を立てる、 〉相手にかみつく。 〉そういう熱っぽさがなくなった。
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