定義なので細かくなりますが、
(1)物語に関しては、「淡々と」というのが私とは違います。
結果的に淡々としているようには見えるのですが、それはあくまで読み返した後、結果的に感じる印象であって、記述している最中は「淡々と」を書いているわけではない。
(2)に関しては、私も「一般的な文学の定義」だと分類しています。ただ、「一般的」という言葉が何も定義していない言葉ではありますが。
(3)に関しては、「言葉で表現出来ないものを言葉で表現するもの」というのは、過ロマンチックだなと感じました。
私は定義します、言葉で表現できないものは言葉で表現できない。ユリイカさんがどういうニュアンスで「矛盾」を使ったか分からないのですが、当然、言葉で表現できないものは言葉で表現できない。
「物語の構造」は面白いですね。出来事の羅列は、例えばその順番を入れ替えることによって読者に新鮮な驚きを与えると私は考えます。
〉 ①物語:出来事を時系列に淡々と記述するもの
〉 ②文学:作者の思想を表現するもの。人間そのものを考えるもの(人間をクローズアップするもの)。
〉 ③小説:言葉で表現出来ないものを言葉で表現するもの。語りえぬものを語るための一つの方法。(たぶん、人間を引きで捉えること)
〉
〉 ↑私なりの分類、定義、考えです。〈①物語〉はqbcさんと同じで、〈②文学〉は一般的な文学の定義でしょう。〈③小説〉の、“言葉で表現出来ないものを言葉で表現するもの”というのは一見矛盾した考えのようにも思えますが、我々は“言葉”というやっかいなものに支配されている以上、そうせざるをえない。“言葉の海”に溺れないため、“言葉”の支配から逃れるためには、毒を持って毒を制すしかない(言葉を持って言葉を制すしかない)ということです。
〉 私は〈①物語〉にも小説の可能性を感じています。なぜなら物語は、“言葉”では表現出来ない“物語の構造”を持っており、その“物語の構造”で何かを語り得るかもしれない可能性があるからです。
〉 ちょっとわかりにくいかな。これじゃ伝わらないかな。でもすごく興味深い話題だったので。