仮掲示板

諸氏への返信(84期はありがとうございました)

○qbcさん、或る投稿者さん、のいさん、高橋さん

 みなさん感想への感想ならびに丁寧な返信ありがとうございました。感想を書いている人間はなんとなく「小説をよく知っている者」みたいな勘違いをしやすく、それを自覚して気をつけているものの、つい調子にのって持論を(精神病者のごとく)ばらまいてしまうときがあります。

 しかし、やはり才能ある書き手に対してじかに意見をぶつけ、ときには手応えある反応をもらえることがあるのはうれしいものです。84期はありがとうございました。昨日より85期も始まったみたいですが、また約3週間後に感想を書かせてもらいますので、そのときは(対等な立場で)よろしくお願いします。

 また、「感想やっぱりいりません」というのは、最初から当然のことだと思ってますので遠慮なく申し出てくれるとお互いラクになると思います。

 では、次にこの掲示板へ書き込むのは予選終了後になりますが今期も他の参加者のみなさんの感想コメントなどが読めるのも楽しみにしてます。


>のいさん

「書きたいことが分からない、前は書きたいことがいっぱいで下手くそでもいい、誰かに少しでも伝われば…って思っていました」ということですが、これはのいさんが小説家としてステップアップしている証拠だと私には思えます。

「書きたいことがある」というのはなんとなく言葉の響きが立派ですが、書きたい気持ちにあふれている作家の作品というのは、時には「俺の秘蔵のラーメンを食え!」と、親指がスープにつっこまれたままラーメンをどかんとテーブルに置かれているような押し付けがましさを感じるときだってあるわけです(作品によりますが)。

 それよりも、熟練した職人がもくもくと、自分がつくりたいものというより、客にだしても恥ずかしくないような本物を、さりげなくだしていくように、小説家は自分の書きたいものばかりではなく、とくに自分の書きたいテーマではないが、ひょっとしたら自分の友人の誰かは考えているかもしれないこと、みたいなのを肩の力を抜いて書いてみることだって勉強になると思います。

――あ、こういう書き方は偉そうですね、一意見として参考になれば試してみてください。

あと、85期の作品はすごくいいですね。


(この追伸宛の返事はとくに希望しておりません)


>高橋さん

84期の作品はかなり私の誤読であった気がしますが、おかげで楽しめました。良い作品を読ませていただきありがとうございます。

85期の作品は、もしも「短編」作品内でジャンル別に投票するとするならば、そのジャンル内で圧倒的一位をとる作品でしょうね。なんか私、一瞬ですが、今の自分と高橋さんとの間にある文芸における力量の差を知って、ちょっと焦りました。

ただ(と、ひがみっぽく)、あまりにジャンルとして完成されすぎていて、脆さを感じない点においてひねくれた私はこの種の作品ならば、今期ののいさんの作品をとるかもしれません。しつこいですが、私はややナナメに読むので。ですが、正統なコンクールにおいて、今期作は堂々とメジャーに優勝する貫禄がある、と思いました。つまりひとことでいうと、上手いってことです。失礼ですが、こんなに上手だったんですか?

あと、話は全然違いますが金武さんの今期の作品は「天才じゃないか」と思ったのですが、こういう作品のよさを共感してもらえるのは投稿者本人か、短編内では高橋さんくらいしかいないのでは……と思ったのでちょっと書いておきます。

金武さんの84期作は「……この人、天才っぽかったけど、相手をえらばずケンカうりつけるチンピラにもみえる、文学に政治を持ち込んだりするとことかも……それでこのウンコ小説はナイやろ……ケンカ相手をまちがえてる……」と83期と比較して落胆したんですが、今期はすごすぎる……。

というわけで私は高橋さん同様、私は才能を愛するがゆえにもう金武さんの(よくわからないが)掲示板の書き込みをアラシ行為とは思うどころか、金武さんを、その才能がゆえに支持します。

……ということを高橋さんあてに書きのこされても困るでしょうが、いろいろとブログをみて共感するところがありました。では3週間後、また感想書かせてもらいます。私はあなたにとって役不足だと感じ始めてますが、そのときはよろしくお願いします。

失礼します。

(この追伸宛の返事はとくに希望しておりません)


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