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 たなかさん、初めまして。こたびのごたごたで一番大きな声を上げているキリハラと申します。たなかさん、海見さん等、いくらか怯ませてしまったようで多少申し訳なくも思っています。
 SNSが人口に膾炙し、ウェブ上で作品を発表する事への心理的なハードルは大幅に下がりました。noteやピクシヴ、小説家になろうなどの媒体で公開される方々の柔らかさを見るにつけ、見せ易い時代が来たと感じます。それ自体は悪い事ではありません。一方、インターネットが内包する、理由なく何時何処の誰に何をどう見られるか分からない緊張感も減りつつあります。こちらは善し悪しです。
 短編は、私が参加して来た限りSNSではありません。あくまでも競作を基底に置き、参加者や閲覧者間のコミュニケーションは副次的産物に過ぎません。これはまた別の論議を呼ぶかもしれないけど。
 競作かつ不特定多数に投稿及び投票の権利を与える以上、上述した5W1Hから逃れることはできません。自分と対立する相手、自作を蔑む人間も含め、誰がどう評価するか分からないということです。
 同時に、短編は十二年以上に渡って関係者から見放されていないウェブサイトでもあります。十二支が一回りしてもなお運営・参加が維持される背景には、新たな血が絶え間なく注がれている歴史は勿論のこと、何処かしらに丈夫な根が張られ、関係者の拠り所となっている点も重要な役割を果たしていると考えます。
 その根が競作であり、不特定多数の目を意識した緊張感ではないでしょうか。
 たなかさんが仰る、ガイドラインがなくともマナーを守るのは難しい旨も分からないではありません。空気を読めと言われても鬱陶しいことでしょう。ただ、たなかさんが活動されるnoteでも同じように明文化されない暗黙のルールは存在すると思います。批判的なコメントを書き辛い空気、作品に対して作品外の話からアプローチするコメントを許容する空気などです。それはnoteがSNSを基底に置いた作りだからに他なりません。
 私は短編の空気でも代表でもありませんし、今回の件についても一人で怒り狂っただけですが、参加するに当たってはウェブサイトの傾向くらい読み取って欲しく、またそれを怠って衝突したなら当事者として付き合うのが倫理的と考える次第です。海見さんへの意見もその点に尽きます。
 広告宣伝が悪いと書いたことはなく、個人的な好き嫌いに終始したと思いますが、勘違いでしたら訂正しお詫び申し上げます。それよりも投票誘導を焦点にしたかったのです。失礼失礼。酷いのは私の言葉遣いです。

運営: 短編 / 連絡先: webmaster@tanpen.jp