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本文: 〉#10 白粉 〉 〉 冒頭5行が、物語の要約のようかなと思ったけれど違うようだ。冒頭5行の結末は、母の墓前であったとのことだが、6行目からの物語では、母の墓に花を手向けようと思ったと、結末が違う。物語が平行に走っているような気がした。そして、冒頭5行後の物語は、さらりと読めてしまうけど、時系列がごちゃ混ぜになっていて物語を立体的にしている。祖母も物語の奥行きを作り出している。 〉 船から降りた後なのに、まだ地面が揺れているように感じる気持ち悪さを読後に感じた。そういう余韻、好きです。 〉 〉#11 死んだ人と出会った話 〉 この小説の主人公「私」も、実は死んだ人なんじゃないか、という事が気になって頭から離れない! 〉 〉#12 ひとりの景色 〉 社会システムから言えば、そのシステムから外れた者に対して、社会は厳しい。だが、その社会のシステムに関係なく、善意(落とした財布を交番に届ける)は確かに存在する。リストラにあって妻子に逃げられたのと、落とした財布を誰かが拾って届けてくれること、この2つを同じ尺度で計るのは困難だ。見知らぬ他人がローンを肩代わりしてくれることもおそらくないだろう。 〉 しかし、見知らぬ他人の優しさが身に染み、涙してしまうという主人公に共感できる。論理では説明できない人間の感受性の豊かさを巧く表現していると思った。 〉 〉#13 鼠(革命にまつわる諸風景について) 〉 この物語は寓話なのだろうけど、描写が的確だと思う。物語から飛躍し過ぎる感想かもしれないが、革命が起きようとも天変地異が起きようとも、その出来事からある程度距離のある人達なら、変わらぬ日常を過ごしていくのだろうな、と思った。そして、それも「諸」風景の中に含まれ風景なのだろうなぁ。 〉 〉#14 蝉 〉 蝉って、幼虫として地下で3年〜17年生活するらしい(wiki調べだけど)。主人公の受験生が、「僕も案外、蝉みたいなもんだったりしてな」と感じる感性は、割と正しいのではないかと共感できた。今の受験の状況がどうかは知らないし、以下書くことは極めて私見であるけれど、幼稚園受験から大学受験まで、なんでやるのかという私の考えは、良い企業に就職するため。この一言に尽きる。そして、その受験までの苦労は、良い企業に採用されるかどうか、という一点に尽きる。必死に勉強したものの大半(特に暗記物)は、会社で活用されることはないし。就活期間、蝉で言えば2週間という期間のために、幼虫期間がある。 〉 そういえば、ピカソのフルネームって何だったっけ? あ、忘れた。ああ、「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・フアン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・ レメディオス・シブリアーノ・センティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ 」か。すっかり忘れてたよ。でも、それを忘れても、それが正解できるかどうかで合否が変わる受験以上に、今後の私の人生を左右したりはしなさそうだな、とかそんなことを読後に考えました。 〉 〉#15 ずっと呼びかけられている 〉 題名と小説の内容との結びつきを私は捕らえることができませんでした。「ずっと呼びかけられている」から「川へ慰霊に訪れてみるべきか、私は悩んでいる。」のかな。 〉 K子と男の子が出会った川原の風景は目に浮かぶのだけれど、川が何を象徴しているのかが分からなかった。 〉 感想を書くのを中断して、ちょっと時間をおいて考えてみたけれど、やはり分からない。この物語に対して、私自身の勝手な先入観があると思い、それを分析してみたら、たぶん、夏目漱石の「こころ」に出てくるKと、村上春樹の「7番目の男」のKの印象が強いからかな、と思った。小説にイニシャルでKと出てくると身構えてしまうという、私自身の読書の癖を自己発見できました。 〉 〉 全部の感想を書くつもりでしたが、ここで力尽きそうです……。
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