仮掲示板

八十五期の我侭感想。書けるだけやってみました。

※取扱説明書
傲慢に、我侭に、超主観で感想書いてみました。苦情は受け付けません。だって私の主観ですもの。こんな受け取り方をするやつもいるんだなと理解していただける方のみお読み下さい(なんて傲慢なやつなの?←



1 月銀奇譚 アンデッド 976
物語として、ストーリーまたその語り口、とても楽しめました。しかし、楽しめたからこそもったいなくもありました。何箇所かでの躓き。読み返しをすることで簡単に解消できたはずです。

2 夏から 灰棚 738
冒頭で「蝉の死体」死骸ではなく、敢えて死体と強調してあったのでホラーを期待したのですが。そうではなくて残念です。
言いたいことは解るし、書きたい衝動そのままに走りたくなったネタだとも思います。しかし、ただ走り終えそのまま。余した文字数で、前半部分の回収をなぜやらなかったのでしょう。

3 既知と害の狭間でわらう物の怪の膝 山羊 554
緑が褪せると真っ青になるのでしょうか。
夢だった部分を詩的に書いたのはとても効果的でした。
小説の本文中で小括弧を用いて補足説明するのは、個人的に大嫌いです。総て本文で書き切り、なおかつ読者にすんなりと理解させる。伝える努力の放棄です。

4 しあわせな人生 おひるねX 767
『しあわせな人生』というお題で書いた小学生の作文だった。そんなオチの作品でしょうか。

5 小さな手のひら 由香子 887
よくできたケータイ小説という感じを受けました。
状況描写の部分での「向かう」は「近づいてくる」では。視点の固定に捩じれを感じました。
最後の二行で、ぐっとポイント高くなりました。とても好きな書き方です。
しかし最後から三行目は、個人的にとても嫌いな書き方です。一人称小説なのに、自身の心情がまるで把握出来ていない主人公。主語が私なのに三人称的なイメージを受けます。ここでも感じる捩じれ。
この捩じれって意図してのことなのでしょうか。

6 窓の向こうより ユウキabl 997
書きたかったことやネタも理解できます。ですが整理をつけてから書き始めたほうが良いと思います。冒頭の部分とかの幾箇所かで、矛盾と断言できないまでも辻褄の不味さがありました。ちょっとしたことですが、読み流せず躓いてしまいます。とても損をしてしまいます。読み返しは大切です。

7 星に願いを 森下萬依 1000
よく書けていると思います。
しかしオチが……。
題名を聞いたことをきっかけに記憶が甦る。
乳幼児のときに聴いた子守唄。つまり言語を認識できなかったときの記憶に対し、題名が記憶を甦らせる鍵になり得るのか。

8 青空 .Shin 409
9 少年ロケット 謙悟 953
今でも夜空を切り裂き続けているロケットなら、海の向こうなんて何万回も見てきたころだろうに。などという考えに至ってしまうのは野暮ってもんだろうか。

10 美少女学園〜優等生選抜調教 朝野十字 1000
タイトルを観ただけでクリックするのが嫌になりました。
iphoneを知らない私は、さっぱり内容がわかりません。
最後の一行で、理解しようとか読み返そうとかの気力も失せました。

11 第三者 壱カヲル 296
多忙な新聞記者は、隣室で事件が起きてもほろ酔い加減でご機嫌な睡眠がとれる。ってことでしょうか。オチへの繋がり方が解りませんでした。もう少し親切設計にしてもよかったのでは。

12 農場にて さいたま わたる 1000
訳若松でした。なにが書きたかったのかも若布でした。
不思議空間、不思議感を書きたかったのでしょうか。取り敢えず、作者さんが書きたかったことは文字変換できたようなのでなによりです。

13 奴隷日記 のい 808
抽象表現に終始する詩のように感じました。
結び付けられるなにか。メッセージ性が窺えればと思いました。

14 笑う淑女の生活 わら 1000
まずは「どうしたんですの、お姉さま」で笑ってしまいました。お上品ぶった淑女が「どうしたんですの」っぷぷw
きっと群馬あたりの土地成金さんなんでしょうね。
「いかがなさいましたの、お姉さま。わたくし爆笑ぶっこいてしまいましてのことよ」

15 シューポポスの湖と二人のホバークラフト エビメス錠 970
この世界観。よほどのマニアか、その道の同好へとターゲットを絞ったように感じました。
ファンタジーが苦手な私は訳若松です。そうでなくても付いて行ける読者は少ないのでは。


16 不惑 黒田皐月 1000
エッセイ。独白。
よく書けていると思いました。

17 記憶よりも記録に残りたいと恥も外聞もかなぐり捨てた私は『スカートで隠した三十七度の微熱を貴方の指でそっと癒して』をUPする 三毛猫 澪 5
エロ系が重宝がられる投票への警鐘でしょうか。

18 チューニングとリズムを 金武宗基 880
駄洒落に走らなければ、ドミソとなれたかもしれないのに。
解ってますよ。やればできる子だって。

19 故障す 鼻 995
ひたすら「ひろしです」と連呼する自虐漫才師を思い出しました。
ニートのなかのニートね、とか。必然は、中学のときの教科書に載っていた詩に似ているなあ、とか。周囲が真っ暗になっても死なずにいられる日本って素敵な国だなあ、とか。のうのうと生きているクソニートを許してしまう寛大な社会って屈折してるのかも、とか。浩くんは様々なことを考えさせてくださいました。

20 龍ができるまで 彼岸堂 1000
やっとお目にかかれたオチ至上主義。
博士のキャラが薄くて損してる感じ。物語の性質上、キャラの色づけを濃厚にしも良かったのでは。一人称も含めて。
オチのパンチが効いててぐー。

21 鍋 宇加谷 研一郎 1000
手を広げすぎ、とっちらかってしまったって感じでしょうか。
鍋の雰囲気を出そうと具沢山にしすぎたのが仇となってます。
それぞれの人物像、具の配置の妙、ばらばらと落ちてくる小道具のなかから結論に向かう様が気持ちいい。

22 メルト 壱倉柊 1000
小括弧を使っての補足がうざい。地の文で語りきるべき。
オチは理解できるが落し方、またオチへの誘導、そして落ちた表情が乏しい。
おとぼけ具合は痛快でした。醸し出された雰囲気もいい。

23 庇護して クマの子 1000
24 おフトン姫を読んで思ったこと qbc 999
なにを書きたかったのか、主題はなんだったのか。なにを語りたかったのか、さっぱりつかめませんでした。
ただ晩御飯の前に読んだせいか、とてもお腹がすきました。読者にそう感じさせたということは筆者にとって狙い通りの思うつぼだったのでしょうか。

25 今極道に仁義なし えぬじぃ 1000
身近な題材だけに、素直に楽しめました。
軟弱とされる萌系と、対極に位置する暴力団を繋げたミスマッチがポイント高かったです。
面白いアイデアだけに簡潔な文章が似合ってるのかもしれませんが、読ませ込む書き方が欲しかったです。欲張りでしょうか。

26 家族の食卓 euReka 989
なになになに、だからなんなの。このもやもやは。
気になる問題をちらつかせ。もったいぶって引っ張った末に答えを出さず幕引きさせる。どうすんの。私のこのもやもやは。
こういう書き方もありなんですね。勉強になりました。
どうでもいいですけど。今期が終わったあと、謎の生物はなんだったのか掲示板でこっそり教えてください。

27 おじいちゃんの呪い 高橋唯 995
「私は穴に見入ってしまうのだ」私視点の一人称なのに、自身の行動を突き放し、三人称的に書いてしまう。個人的にはとっても捩じれ感を受けてしまいます。脳が犬の尻尾でパタパタやられたような嫌な感じです。こう感じるのは私だけでしょうか。まさに呪い?!
……続きを読んで唖然。読みたくなかったけど、読破しなきゃと義務感で読了。やはり読まなきゃよかった。通常の性的表現ならまだしも。いいんですかこれ。テーマや題材で作品を評価することはまずない私ですけど。どうしようもない嫌悪感につつまれました。ここまでエログロを使わなければ表現できない主題があったのかと問いたです。
たった千文字で、こうまでひとを不快にさせる発想は凄いと思いました。


28 男が交際中の女に四つの話を聞かせる。 みうら 1000
タイトルの文字数制限ってかなり許容量あったんですね。
ねちっこいのに流暢で淀みない文章。とても高い完成度を感じました。
できれば四つに断片化させないで書いてほしかったです。

29 やさしく、さびしい、けもの くわず 1000

運営: 短編 / 連絡先: webmaster@tanpen.jp