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#21 カメレオン 仙棠青
あきらかに電柱のとこにいたらおかしい生き物としてカメレオン
を選んだんでしょうか。僕はカメレオンであることにあまりおもしろさを
感じませんでした。物語の内容は、最後がおもしろかったです。
破裂して中身消えちゃうところです。
作者の、本を読むということのイメージがここに出てると僕は解釈しました。
破裂して消えちゃうのは良いですね。すごい良いと思います。
芥川から慣らすくだりはおもしろいと思いましたが、文字を吸い込むのは
なんか唐突な気がしました。
もっと破裂がほしかったです。そこらじゅうのカメレオンが破裂して
欲しいとおもいました。

#22 オチのない話が書きたい 三浦
僕は最近の掲示板のようすを盗み見ていた小汚い男なので、
このタイトルはちょっとウケてしましました。
泣きながら朗読するシーンは迫力があって、しびれました。
なので2シーン目に興味をひかれたのですが。
泣いている理由が僕はよくわかりませんでした。
これこれこういうわけで泣いているという単純な理由は設定されてないのかもしれませんが、
どうして昔は異臭のなかにいたのかすらも僕は理解できませんでした。
朗読している物語はたぶんショートショートだと思うし、さっきまで書いていたのも
ショートショートだしで、今も昔も一緒じゃん、と思ってしまいました。
出版されていた昔と、出版されていない今、という考え方で良いんでしょうか。
単純に唯一出版された自著を手に取ったときになにかわき上がる感情があるだろうとは
予想できますが、図書館には何回か来ているみたいだし。
今僕はバカまるだしでしょうか。
オチは怖くておもしろかったです。怖い、というのは、なんか世界観に迫力を感じたからです。
犬の首のシーンも効いていたのかもしれないです。けっこうおもしろかったです。
文のイメージだけいただきました。

#23 ナガレ 草歌仙米汰
後半は主人公の妄想なのかなんなのかよくわからない意味不明さを
楽しむことができました。
出だしの”君はそこを動くな。”というのが、僕はちょっとバカップルに思えて、
どう読んでいいのかよくわかりませんでした。
後半のような展開になっていくとは全くわかりませんでした。
どうしてこの人は彼がむかえにくるまで待てずにわけわかんなくなっちゃったんでしょうか。
そこになにか意味があったらおもしろかったかもしれないと思いました。
序盤から中盤にかけての意図がよくわからなかったという感じです。

#24 こわい話 長月夕子
これはうまくまとまっていておもしろかったです。
”実際に使ってみるまではね。”のところで、うっひょ、おいでなすった。と思って、
まんまとテンションが上がりました。
最後もうまく締めくくってるなと思いました。
お化けかなんか出ると思わせておいて、別にお化けは出ない、というおもしろさは
わかりますが、構成上どんどんスケールが小さくなっていくので、
そこをなんとかするもう一工夫があったらすごくおもしろいと言えたと思います。
僕としては最後はもっと心に残る良いセリフを炸裂させてほしかったな、という印象が残りました。
おもしろかったです。

#25 ぷらなリズム とむOK
最後の方で、いつのまにか”俺達”になっているところからやや引き込まれました。
”「シュレッダーが、無闇に元気なんだよ」”
が、ここから話を終わらせる体勢に入ったな、という気配を感じてしまいました。
”今度の仕事も長続きしそうにない。”というのはピンときませんでした。
シュレッダーも元気で、2人交代制になったのに。
ちょっとうまく終わってないなという感じでした。
前半のくだりが僕はあんまりおもしろくなかってです。
固有名詞にはうんざりしてしまって、素直に読めませんでした。
それより前の、指を切るシーンは良かったと思います。
おもしろいところもあるのに、それをうまく生かしきれてないと思いました。

#26 お別れのキスのことばかり考えていた 最中
すばらしいです。実力が半端ないと思いました。
内容は僕が好きな種類ではなかったのですが、表現がほとんど全部おもしろかったので
すいすい読めました。
ちょっとやりすぎじゃないか、と途中感じましたが、
”「ウサギがいっぱい」”はびっくらこきました。良かったです。
全編とおしてこういう感じだったので、僕としてはもっと緩急つけてほしいと思いました。
でもよくわかんないです。おもしろかったです。

#27 にらめっこ開始 モーレツハンニャなんとか
トリまで来ました。
深呼吸をして、素直な気持ちで読みました。
素直におもしろくなかったです。
批評家ぶらずに素直に読めば、
この作品にはだれも投票しないはずです。


一読してみて僕はこんな感じでした。
解釈が間違っていたり、読みのがしている部分は
絶対あると思いますが、
間違った解釈の可能性を、
作者の方が知っていても良いと思うので、
僕は後から間違いに気づいても、別にほっときます。

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