長文でのご意見ありがとうございます。長文が暴力だとは思っていませんし、一定の主張を述べるのであればそれに見合った「長さ」というものがあるはずという考えの持ち主ですので、おかげさまで概ね理解できたかなと思っています。
その上で、反論というか、意見のすり合わせとして私見を三つほど述べさせていただきたいと思います。
まず、作品を読むことで見えてくる“作者”には二通りあると思います。ひとつめがとむOKさんが述べておられるような「作者の努力」であり、もうひとつが「作者の為人」です。
努力、つまり作品が完成するまでの思考をトレースすることは愉しいですし、為人と対峙することは厳粛な気分にさせてくれます。ただ、これらのことが見えてくることが果たして作品そのものを楽しむことになるのかどうかについては、とむOKさんと意見が分かれるところです。見たくなかった作者の一面が見えてしまって、面白かったはずの作品も途端につまらないものに……なんてこともありますしね。
と、この文章を書いてて気づいたんですが、私はどうも「努力」という言葉が嫌いなようです。「努力」というコトバが、自分が好きではないことを他人に強制されるイメージがあるからなんでしょうけど。まあ、ホントどうでもいいことですが。
次に移ります。
〉 正直、見知らぬ人からいきなり「つまらない」とただ烙印を押されるよりは、「こういう書き方の方が面白いかも」と言っていただけた方が、励みになるのではないでしょうか。人それぞれですけどね。
今回は特定の作品を挙げているわけではないので十把一絡げに「つまらない」「面白い」と書いていますが、大抵の場合は“なぜ”つまらないか、“なぜ”面白いかその理由は書くように心がけています。ただ、「こういう書き方の方が面白いかも」という書き方はしません。大上段に構えて「私が書いた方が面白くできる」というイメージを与えてしまう可能性があるからです。
このあたりもとむOKさんとは意見が分かれるところです。
三点目ですが、
〉 次にサイトの傾向についてですが、意見を出す人より出さない人の方が多いサイトなのに、一部の方の意見を聞いただけで、あたかも「サイトの総意」らしきものを感じるというのは、行き過ぎであろうかと思います。こう言っては何ですが、「面白くもなさそうな作品が集まっていて読むに耐えない。誰かも自分と同じことを言っていた。しかしお前が書いてみろと反論されていた。それが嫌だった」こういう印象をチキンさんが「短編」サイトにお持ちになったのか…そんな風に解釈できますが、間違っていたらすみません。
えーと、この点についてはもう少しコトバを重ねた方がよかったですかね?
まず、「面白くもなさそうな作品が集まっていて読むに耐えない。」とは私もタンソさんも書いていないはずです。私の理解では「ここの作品は外に向かって(読み手を意識して)書かれた作品が少なく、内にこもった(自己満足の)作品が多いように思われます。できればもう少し外に向かって書かれてみてはどうでしょう?」ぐらいの感覚なんですが。
また、「お前が書いてみろと反論されていた。それが嫌だった」とありますが、私が本当に嫌だったのは、「お前が書いてみろ」と暴言を吐かれた方に対して誰もたしなめなかったことです。この掲示板での議論は一対多数(+傍観者)になりがちですが、いくら対立している相手とはいえ、暴言を吐いた方に対してはそれが味方であってもたしなめるのが相手に対する礼儀だと思っていましたから。
とはいえ、とむOKさんのおっしゃるとおり昔から(とはいえ断続的でここに来ていない期間の方が長いのですが)掲示板の住民はそれほど多くはありませんでしたので、「サイトの総意」と評したことは誤りでした。訂正いたします。「掲示板での総意」あたりが妥当でしょうか。
今回の議論に参加した目的はタンソさんのフォローと、読み手(投票者)を増やす手段の議論や現状への皆さんの意見を伺えたらいいなぐらいの気持ちでしたので、あえてサイトの傾向にこだわった意見を述べさせていただきました。また、ついでに議論への参加者も増えればいいなと、煽ったり、妄想・暴言に近い発言をしてみたのですが、乗っかってくる方はほとんどいらっしゃいませんでしたね。残念といえば残念ですが、この議論自体も収束しているようですので勝手ながら今回はココまでとさせていただきます。
なお、「短編」自体には共感する立場ですのでサイトの姿勢、つまり運営者である北村さんへの批判は書かないように心がけていましたが、私の書き込みにより不快な思いをさせてしまいましたならばこの場を借りてお詫びいたします。
最後にツリー違いですが、記事115のながつきゆうこさんへ
私の好きな作品ですが、初期の黒木りえさん(不老不死〜強盗)、川島ケイさん(「ちゃろ坊」「傘を広げて」「土曜日、朝六時」)、ヒモロギさん(「トーフ地獄」、「原っぱの決斗 キツネ対メカダヌキ」)あたりは好きです。作品を読んで頭の中でぱっと絵が出てくるような作品が私の好みといえると思います。