こんばんわ、ながつきです。
ここ数日の掲示板でのタンソさんの書き込みを読んでると、だんだん論点がずれてきたので、本当は何が言いたいのかなあと思っていたわけなんです。今日の書き込みを読んで、納得しました。
「一見してよく分かる」ということが読者をひきつけることにはならないのではないかと私は思っています。誰にでもよくわかるということが、小説の魅力とは限らないからです。ずっと思っていたんですが、タンソさんは例えばどのような作品が、ちょっとよくわからない小説だとお考えなのでしょうか。作品を名指しでないと、タンソさんの感覚がつかめないんです。それはチキンさんも同じです。黒田さんやロチェスターさんは感想をよく書かれているので、こういうのが好きなんだなあと分かります。
タンソさんが面白いと思ったという「うんどうかいのユウウツ」。私にはいまひとつでした。とむさんがこの作品のどういうところを面白く見せようとしているのかがちょっとみえみえで、それが私の好みには合いませんでした。逆に初投稿の「夏祭り」を読んだ時は、面白い作家が出てきたぞと楽しくなったのを覚えています。ちなみに「荒物屋の怪」なんて大好きですね。
そういうわけで、何を面白いと思うかははっきり言って好みの問題なので、例えば誰かの作品が決勝に残ったとして、どこが面白くてそれを皆が選んだのか、掲示板に尋ねたらいいのではないですか?逆に何故自分の作品が選ばれないのか問うてもいいかもしれない。短編周辺の方々は、小説に対してとても前向きなのでそれこそこぞって教えてくれるでしょう。しかしそこには個人の好みが反映されるので、聞いたところでやっぱりわからないかも知れない。でもまあ、人の意見を聞くというのは大変参考になりますしね。
私は写真の世界に身をおいていますが、これも優劣より好きか嫌いかに尽きると思っています。小説もそうでしょう。たとえ村上春樹がどんな賞を取ろうとも何万部も売り上げたとしても「ノルウェイの森」が嫌いな人は嫌いでしょう。(特に村上さんはあちこちからこてんぱんに批判されるのが普通なので)これが好きでこれが嫌いというのがはっきりしてくれば、自分の作品ももっと磨きが掛かると思いますよ。ショートショート形式だって、完成度が高ければ短編でも優勝している作品はあります。
以下に私の記憶に残っている作品を挙げておきます。私はこういうのが好きなので、今後はやはりこういう作品に点が良く、ショートショート形式には辛くなります。
長くなるなあ。
第一期 盂蘭盆会 不老不死
第四期 強盗
第十一期 地下鉄
第二十二期 Antipodes
第二十四期 ハチミツ23号 遠雷 波 あの日のバスはもうこない
第二十五期 夏祭り
第二十六期 風船葛
第二十七期 冬が溶けるとき
ここまで書くために読み返してたら、はまってしまってついつい楽しんでたらえらい時間を食ってしまった。
機会があればまた次回。