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 話が広がってきていい具合だとひそかに喜んでいます。

〉三ヶ月前に初めて三島作品を読みました。『女方』。

 私も三島には実はあんまり詳しくないんですよ。『潮騒』止まりですね。あああと『仮面の告白』もなんとなく読んだか。『金閣寺』と『禁色』と、豊饒の海四部作は、いつかきっと読みたいと思っています。

〉海坂氏の二回の発言で二回とも言及のあった「左寄りのバイアス」、文壇に関わっておられる方は同じ「言葉」を用いる政治に対して敏感なのだろうかと思いました。

 関わってませんから(笑)。正確には、戦後文学に今さら感化された人ってことですね。

〉私の『<叶う>の反意語は<破れる>ではなく』の感想ですが、障害者がバレーボールの試合を通じて世界を垣間見たことに感動して自分もそこを目指す姿を中心に据えさらに教員の想いも描いた良作だと思いました。

 私もそう思いました(ぉぃ)ただ、筆者があまりに無邪気というか、無邪気でなければ逆に底意があるんじゃないかいという気がしてならないのですね。また語弊がある言い方で申し訳ないと思いますが、現実にこの日本という国が、障碍者を初めとする弱者が生きやすいかどうか、と考えてみますと、決してそうは言えないと思うわけです。そういう中で、国家の象徴たる国旗国歌を、無垢なる子供たちに賛美させる、というのは一体どういう意味を持つかと考えざるを得ない。
 ま、そこでラストの教員の科白が生きてくるという理屈もありますけども、やはりその辺は漠然と処理されていて、「自然な」愛国心の方だけが強調されているのではと私には見えました。

〉「テクストそれ自体の示す方向性」については、

 この辺は私の書き方がわるくてうまく伝わらなかったようで申し訳ないです。要するに作者さん自身がどういう信条を持っているかは別にして、というつもりでした。そういう事を問い出すと、やはり現実と混同することになってよくない。

〉qbc氏の『少年たちは薔薇と百合を求めて』はまた異質なファンタジーで、同列に扱うべきものではない

 これは私もまさに同感でありました。先の発言でこのことは言い忘れたなと思っていました。

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