仮掲示板

90期かんそー

 感想です。ブログに上げた初稿からだいぶ書き直したんですが、まだ読み返すと恥ずかしくなるくらいずいぶん上から目線で書いてます。まあ、一読者って考えたらでかい態度もとれますからね。最近匿名流行ってるしね。
 基準としては今回は新機軸なんですが、僕から見て、この一読者の意見を読んで何かしら思ってくれそうな人には一生懸命書きました。見てなさそうor見ても何も動きそうもない人にはわりとてきとうに書きました。
 はい、つまるところ、ただの主観です。いつも通りです。


1 着席権
 さっそく最高。森さんが紡ぐ雰囲気はもともと好きなんですが、今回はさらに突き抜けて好きです。
 「動物」と言われて僕は「伝染るんです」のかわうそくんしか思い出せなかったんだけど、それでも雰囲気壊れなかったから逆におもしろかった。「眼鏡の男」も「伝染るんです」の取り返しのつかないことをしてしまう社長を思い出したんだけど、やはり「伝染るんです」の雰囲気は浸食してこなかった。不思議だ。
 こんなん感想でもなんでもねー。ただ理屈抜きに好き。

2 とある学者の奇妙な冒険
 僕も続き物を書き始めたところですが、流行ってんのかしら。
 ギリギリ独立してても読めるか、とは思いますけど、うーん。こういう作りは嫌いじゃなくてむしろ好きで、さらに隙のない構成と文体にはとても好感を覚えるんだけど、構成以外はあんまり印象に残らなかった気もします。それもそれでおもしろいけど。

3 流星群
 別におもしろいことはなにもないです。
 作者がどうしてこれを書いたのか。素直に書いたわけではあるまい、と思います。イイハナシダナーとは思うけど、そこの心理、情景描写が際立っているわけでもなく、読者をはっとさせるような落ち、意図もない。でも文体、完成度は一定の域にはきていて隙もない。
 僕の「髭」というお話を思い出したんですが、僕はあれ書いたときはいい話もどきを書こうと思っていて、でも書いていてつまんなくなってきたから「宇宙人さん」というボケを噛ませずにはいられなかった。この作品に僕が思うのは、「髭」から宇宙人さんがいなくなったバージョンだなというところで、改めて思うのは「髭」に宇宙人さん入れておいて正解だったな、というところ。これで描写にもっと光るものがあれば違ったと思いますが。

4 存在感
 ひとつもおもしろいことはなかった。
 そうだね、ヤな奴だね。おつかれさん。

5 『死せる美術のためのサクリファイス』
 あー無理。読み返したくないですごめんなさい。思い出しただけでも股のあたりで僕には存在しない穴がムズムズして「うわー」ってなるので。無理です。
 僕みたいなリアクションも想定してのことだと思いますが、今までで一番、苦手な人を「うわー」ってさせる作品だと思います。それだけ文章と着想が冴えているのだと思う。そこは評価したいです。だけどうわー。これはきっつい。

6 すみれ
「「ぼん、アホやなぁー・・すみれの花そんな風にちぎってしもたら、すぐ枯れてしまうやんか・・・・・そやけど、ありがと・・・・」雅ちゃんはそう言って優しく微笑みながら僕をしかってくれた。」
 のところはいいシーンなんだし文字数かなり余ってるんだからもっとのんびりじっくり描いた方がいいと思う。雰囲気が台無しになってしまってる。
 素材はいいと思いますよ。

7 思い出と記憶の間
 最初のだけ段落の頭が一マス下がってなかったり不自然な改行があったり、もっとしっかり推敲なさいよ、と思う。
 80年代を取り上げてそれなりにバブリーな匂いを漂わせてはいるけれどあと一歩、と思います。もっと小道具とか固有名詞とか挿入して時代感を作ってほしい。それが中核ではないにしても、ならば80年代にする意味がない。

8 四月一日
 美人はもうすでにいろいろ優遇されてると思うけど。
 着想は斬新でおもしろいけど説得力がイマイチ。あとタイトルにもしているのにエイプリルフールを全然絡められてない。これウソでーすと言われても小説なんだからウソで当然であって、登場人物が騙されているとしても仕掛けとしては弱すぎる。

9 竜が飛ぶ日
 MHP3発売決定で僕はとても嬉しい。大学最後の一年間はまた狩猟にあけくれる予定です。買った人はギルカ交換しようゼ!
 というのは感想ではない。隙がなくてぶっとんでてとても僕好みの作品でおもしろかった。おもしろいだけじゃなくて、「人も竜もじじいになるとひょうきんになるようだ。」ってとてもステキ。
 一瞬だけナウシカ臭がした。

10 悲しみの中で見たものは
 たとえば『流星群』だとか僕の『ひなどり』だとかっていうのはいい話もどきであって、僕に限って言えばあんなもん本気で書いてない。本気で書いちゃいないけど小手先の手管でもってそれなりの体裁を整えてはいるわけです。でも本作の作者は本気で書いているんだろうな。でなければこういうエネルギーは持ち得ない。書いている作者が楽しそうだ。けどテクニックが未熟にすぎて一顧だにされない作品になってる。前期も書いたけれど、香ばしい。それだけなのだ。
 なんか投稿続けてるみたいだから具体的にアドバイスしておきましょうか。テーマが陳腐。人物名は全くいらない。書き方、特に選ばれた形容詞が未熟。もっと長く書こう。がんばってね。

11 見習い魔術師と猫「雨空と猫と僕と」
 別におもしろいこともつまらないこともなかったので具体的なところを書いていきましょう。
 ところどころ一マス下がってなくて気持ち悪い。
 独白は「――」くらいで表すといいでしょう。
 「切れ目の目」って何? 「切れ長の目」?
 「皮肉めいたこと」はここでは「皮肉」でいい。
 「師匠(せんせい)」とかうざい。「師匠」か「先生」でいい。
 「口すっぱく」は厳密には「口ずっぱく」だけどいっそのこと漢字で書いてしまおう。あと用法は間違ってはいないんだけど少し変。
 あ、「いつの間にか雨は上がり、雲の隙間から差し込む光が掌で舞う炎をより美しく輝かせていた。」はとてもきれいで、目に浮かぶような言葉の並びはすてきだと思います。

12 はぐるま
 「林の木々はみな白かった。白樺よりもずっとだった。」はこれでも味があると思いますが、「ずっと白かった。」と繰り返すか、「白樺よりもずっと。」と倒置法的にするほうが僕好みなんですがどうでしょう。
 感想には作家論を混ぜたくないんだけど、っていうかすでに混ざりまくっているけど、前期から久しぶりに短編に来てみたらクマの子さんの作風が変わったように思います。他作品は読み返してないんだけど、隙が増えたような。それも狙った感があって、そういう境地までいってしまったのか、と感じます。

13 蹴られた背中
 混ぜたくないと一個上で言っておきながら作者のことしか書きません。
 最近ようやく気づいたんだけど、おひるねXさんは向上心があるフリをしているだけなんですね。掲示板に感想を上げられる度にレスしていて「熱心だなぁ」と思ったものですが、何一つ生かしてない。思い返せば、というか現行の遣り取りを見ていると、もうレスの時点で的外れなことしか言ってなくて、生かす生かさないの問題ですらない。つまるところかまってちゃんということでいいのでしょう。
 ああ僕は別にそういうスタンスを否定はしません。見ていて楽しいからね。ここに書いたのは、「ああそうなのか」と作品読んでて気づいたからです。

14 結婚式のスピーチ
 「大層ご立派なしっかりしたやつが」のところでもうなんか万歳してしまった。具体的な感想を述べたらそれだけでもう野暮な気がする。
 今週末旧友の結婚式に呼ばれているので参考にしようと思います。

15 青春
 また作家論で申し訳ないけど読む気すら起きないからしかたないよね。
 なんか歩み寄ろうとしてる気がする。掲示板も含めて。それはそれで気持ち悪い。まあ相変わらず日本語が不自由だけど。
 こういうスタンスのまま貫いていると、掲示板の匿名厨みたいに「オレはわかるゼ!」とか「鋭いゼ!」とか言い出すシンパが付くから便利なんだなと思った。

16 おんなじ毎日
 雰囲気で乗り切れるか、「でっ?」って言われるかは読者の感性に100パー依存していると思う。けっこうきわどい。それくらいほっぽり出せる思い切りの良さはかっこいいと思った。
 鉤括弧後の周囲に隙間を空けるところがどうにも気持ち悪い。「贅沢してえな」以外は別に強調すべきもんでもあるまい。

17 男は風船を毎日作っている
 これはすごいな。すごいわ。あと激しく好み。<うっとり>と「うっとり」のブレくらいしか気になるところがない。その分大いに気になってしまうけど。
 桜餅と東京の匂いが繋がることにこんな説得力が出てくるとは。

18 ヂアディクト
 あーこれも好きだ。大好きだ。
 「幼女は羽を揺らして空を舞う。いなせなお姉さんは輪っかを吐くのに余念がない。私は扉を閉めた。」ここがなんだか、生きてる。いや、生きちょる!

19 ひなどり
 崇ではないのは、崇は「思春期スタート」というお話ですでに家出もどきをしているから。そこを説明すると書き出しがもたつくから。
 別になんということもないですが、オチは笑わせるつもりで書いたのではありません。他に着地点定めるのがめんどうだっただけです。ま、どうせいくら物わかりが良くっても、わかってもらえないことはわかってもらえないよね、的なメッセージを込めたり込めなかったりしただけです。

20 曇天
 着想がステキ。ただ最後の一行は少しうるさすぎるように思います。あと話し言葉で「曇天」ってあんまり言わないと思う。その説得力の薄さがひっかかる。
 「こうして今日新たに晴れ・雨・雪に加え、曇天が追加された。」だと「加え」と「追加」がかぶるから別の書き方がいいと思う。

21 あのとき
 オチが唐突にすぎるのがなんだかなんだか。一本くらいフラグ立てておいても、とも思います。
 「まるで捨てられたゴムひもみたいな、あるいは、どうにもやるせない日曜の午後みたいな。」みたいな比喩を僕も使えるようになりたいです。
 ケセランパサランですかね、コレ。

22 泉
 この作品は好きだな。前期にもあった牧歌的な雰囲気もさることながら、男と女の関係がいかようにも解釈できて押しつけがましくないところが僕は好き。
 温泉と健康がすんなり繋がるあたりに昭和あるいはもっと昔の日本を感じました。qbcさんの作品にはどこか昭和の匂いがする時間が流れている気がします。かといって古くさいとも懐かしいとも思わない。不思議。

23 儀式
 高校卒業した途端に女子高生が眩しく見えるもんですよねー。ほんとに。昨日まで周りにゴロゴロしていたのに、直視できなくなりますよねー。
 タイトルが効いてる。僕はタイトルが「儀式」でなければどうでもいい作品になったと思います。そういうぴっとしたタイトルのつけかたをわたしもしてみたい。

24 アルタイルの扇
 出だしの「32年ぶりのビッグイベントの日」というのが内容に対してフックとしてはかなり弱いと感じたんですが、読了すると生きてくる。でも一見さんを引き込むにはやはり弱いよなぁ。
 僕は数字がからっきしで小学生の算数でももうムリゲーなので、なぜ32ななのか切実にわかりません。なんで? なんでなんで??



 投票候補は1、9、14、17、18、22、24です。今期はわたくし的にはかなり豊作でホクホクしていますが、投票が伸びませんね。
 ずいぶん悩みましたが、1、17は確定で、あとは声出して笑ったからという理由で14。投票を明日にしたらまた変わりそうで多分安定しないから、思い立った日に投票してしまいます。というか9、18、22、24は僕が入れなくても入ると思うんで。
 あと投票状況の森さんの枠が、スペースが半角と全角とでだぶってしまってます。管理人さん修正お願いします。

Re:90期かんそー

あはは
おもろいや。やっぱわらちゃん

パソコン脳してるね 。

欺瞞プロパガンダ偽善者な私としては、(マジですか?)
おひるねさんとは知り合いでもないし、 るるブルドッグ とかも知らなかったが
似てるな、とかおもった。(とか知ったのは3日程前)知らずに感想書いてたり

寒、キモ、と思うツボは そんなに離れてはいないけど(実は正反対。でもわらちゃんの気持ちはよくわかる)

アルタイル とか。
竜のじいさん とかはセリフ 寒い。
「イカで出撃(で)るよ」 の世界の孫
は大好きよ

文章上手いだけのオタクはキモい。ブサイク。
またそれを目指すのもキモいね。

わらちゃんが寒キモの作家はよくわかるが俺はかわいいと思うだけ。

ようは 情熱に対して 暑くるしい(下手)→「寒い」
クール(上手)→「寒くな〜い」

が順接だろうが
わらちゃんとは反対なのは

QBCとクマノコ に対する 対比によくでちょる!

Re:90期かんそー

文部省検定サイト

)みたいな、純文学が一番(

僕ちんは結果にこだわれないのはそこね

できレイス、 こいつには優勝させたくはねえ
的投票

と、くまちゃんが昔短編の終焉を予測したかのように

90期は まるで1990の様相です。

00期には 2000年問題おこるか、俺は知らん。

すみません、そこはミスです

〉 24 アルタイルの扇

〉 僕は数字がからっきしで小学生の算数でももうムリゲーなので、なぜ32ななのか切実にわかりません。なんで? なんでなんで??



 すみません、これミスです。17光年離れてたら、往復で34年ですね。
 このお話は完成が締め切りぎりぎりで推敲不足でした。
 しかも土壇場まで相手はアルタイルじゃなかったので、そこらへんがごっちゃになり、小学生レベルの算数を間違えてしまいました。失礼しました。

運営: 短編 / 連絡先: webmaster@tanpen.jp