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〉 無防備な状態になっている意識の前に、思念や事物が、急に立ち現れる。ぼんやりしていた意識が、あらためてその思念や事物をとらえ直そうとして、かすかに、ほんのかすかに、身構える。…そんなニュアンスをはらんだ言葉なのではないかな、と感じています。
〉 無防備な意識が不意打ちされる、という意味では、エム ありすさんの「いきなり殴打される」感覚と、そう遠いものではないのかもしれない、と思いました。

近しいと私も思います。
要するに「ふと」を無防備な状態ってところは共通してるんですよね。ただ、私は無防備な状態っていうのはない、ほんとは防御しているのに、それを意識してないだけだ、っていう。でも、殴られた、なんていうのは予測できないから、無防備だと。ただ、これも「ふと」なんて言い表せないようになるかも、ってちらっと思いますが。



〉 周囲を見回せば、「自動処理」された言葉はこの世界にあふれかえっているように思います。「ふと」のように繊細なレベルから、「透き通るように青い空」、といった紋切り型の表現まで、言葉を選びとろうとするわれわれの前に、無数の選択肢が立ちはだかっています。言葉を経済効率に従って「自動処理」していくことの誘惑から、なんとか身を引きはがすようにして、書き続けるしかありません。

極端にいえば、「声に出して読みたくない日本語」だけど伝わる文章が書きたいなと思います。口語の音声的な文章は、自動処理された文章は、ケータイ小説なんかに顕著に表れていて、それはそっちが非常に優れてやっているから、違うことをしないとな、とか思います。
小説の文章が、効率によって造られたら、単純に面白くない。ただでさえ、人類あんま変わってなくて面白くないのに。

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