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本文: 〉「エプロン、女装、恵方巻で三題噺」に私も乗っかってみました。 〉でも私の最も苦手とする形になってしまいましたよ、難しい。 〉やっぱり女装は難しいですね。 〉 〉 〉チョコレートの急襲 〉 〉 〉 バレンタインデーも近い昼休み、俺は女子に囲まれていた。それは大本命友人佐倉の情報を聞きだそうとする群れだ。 〉「佐倉君のことなんだけど」 〉ほらきたぜ、今度は何だ?メールアドレスか靴のサイズか?言っておくが俺は個人情報を漏らさない。 〉「ちょっと噂があってね、佐倉君、三橋君と付き合ってるんじゃないかって」 〉「ほら、佐倉君ってもてるのに誰とも付き合わないし、その分三橋君と仲良いし」 〉畳み掛けてくる女子どもに俺の思考がショートした。 〉「はあ?」馬鹿か?こいつらは。そう思ったことが口に出た。 〉「はああ?なに?三橋、ばかしね!」と散々なセリフが俺の背中に叩きつけられた。 〉 教室に戻ると、佐倉がまた別の取り巻き(女子)と楽しげに話している。佐倉のもてる要因は顔だ。それくらい俺にもわかる。大きな二重の目に淡い色の瞳、今時誰もそんな髪形はしない、あごまで伸ばした髪そのままのおかっぱ頭なのに、なぜか似合う。色も染めてやしないのに茶色くて、36分の1ロシア人なんだと嘯く肌の色も、色白日本人と少し違う白。不意に佐倉の視線が俺に移る。髪をかきあげながら流し目をくれた、様な気がした。「やっぱりトリュフだね」という佐倉の声が聞こえた。 〉 〉 二月三日日曜午後三時。妹が悪戦苦闘する試作チョコレートの匂いに辟易していた頃、佐倉から呼び出し電話が来た。俺はいつものように佐倉の家へ向かう。しかし頭の中は先日の女子の言葉が回転していた。そういえば佐倉の部活の無い放課後や休みはいつも一緒だ。そして日曜といえば今時のラブな夫婦である佐倉の両親はデートで家にいない、ということは今は等と巡らす考えがまとまる前に佐倉家へ到着した。 〉 インターホンを鳴らすとドアが開かれ、そこには白いワンピースにフリルのエプロンをした佐倉が笑顔で俺を迎えたのだ。一瞬気が遠くなった。だって異様に似合っている。今時白いワンピースが似合う女なんていただろうか。立ちつくす俺を、佐倉がスカートを翻し手招きする。「こっちこっち」。桜色の唇が俺を呼ぶ。こっちこっち。今日の妹の姿と佐倉がオーバーラップする。キッチンに招かれる俺。いやまさか。 〉「な、なにこれ」 〉「恵方巻き、しらねえの?今日節分じゃん、お袋作ってさ、おまえんとこ持ってけ言うんだけど、軽音部のライブの衣装合わせで忙しいから、持ってけなくってさ。すげえだろ、この服、今時ビジュアル系ってどうよ?」 〉 〉 〉 〉 〉字数が苦しい。 〉字数制限無かったら、もうちょっと違うラストに出来たのに。 〉でも楽しかったです。 〉ありがとうございました。 〉
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