1 ホームルームの時間 かんもり 997
夏目漱石「永日小品」<紀元節>を思い出しました。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/758_14936.html
※<紀元節>という小見出しを探すと見つかるかと思います。
これを下敷きにして考えると、
「なぜ何十年経過したあとに回想したか」という理由があったほうが、
より面白くなったかと思います。
<紀元節>は大昔の後悔がするどくよみがえる感じがあって
私はとても好きです。
そして個人的な感覚なのかもしれませんが、
近親の死を語りだす先生は非常識な気がしました。
空気読めてない感じの先生なんではないのかなと。
このあたりを深めて先生の人物を浮き彫りにしても良いのかなと
思った次第です。
2 思慮深い人 Et.was 842
「まさかそれが本当になるとなんて思っていなかったから」という
部分があるので実際に世界の終わりがきているのかと思ったけど、
最後の一行を読むと冷めた感じなのでそうでもないのでしょうか。
世界の終わり方はどんなふうに迎えるのだろうと思っていたら、
肩透かしをされたようなオチで、典型的なショートショートのように感じました。
「もしも明日が地球最後の日だったら」トピックは私もしたことがありますが、
友人Aはお墓参りに行くと答えておりました、
(彼は偽善者と呼ばれていました)
友人Bは恐怖を誤魔化すためにテレビゲームに没頭、
(臆病だけど彼は正直者でした)
友人Cは元彼女に謝罪しに行く、と答えておりました。
(彼は浮気が原因で先日別れたものですから)
そして私は彼らの考えを反芻しているうちに最後の瞬間を
迎えてしまいました。
という感じで複数の人の考えを列挙してみても面白い構成になったかと
思いました。きらきら光が乱反射するみたいできれい。
ひとりの頭の中ではどうしても狭苦しいので。