1 点対称 1000 △
心境をシマウマに託したりしていてるとこがうまいなあと思った。
日本人は万葉集を見ても分かるとおり、心情を風景に読み込むのが好きだなあと思います。
2 美少女X 991 ・
女子高生かわいいけど怖いのう。
ぼくは雪の日に赤く焼ける生足も好きですね。
3 お迎え 886 ・
怖い話だなあ。これ無票なんだなと思いました。
グロテスクな描写が好きなので、後半あたりにもうちょっとぞわっとするのがあっても良いかなと思いました。
4 チャイム 666 △
あったかい良い話だなあと思いました。
5 ソー・テンダー 987 △
叫ぶとすごくストレス解消になりますよね。
6 自殺願望 689 △
オチが面白かったです。具体的にどう死ぬのかなって気になりました。
7 丘 877 ・
あれ、ゴルゴダの丘で処刑されたのって誰でしたっけ。不勉強で申し訳ないです。
8 私の愛のカタチ。 733 ・
あっさり殺しちゃったのか。林ますみさんのカレー事件を思い出しました。
9 夕焼け 836 △
糞の後始末が気になりました。
10 つまらない日々 1000 ・
おおー、なんだかちくりとくる感じの意外性が良かったです。これも無票だったのか。
もうちょっと殺意について踏み込んでもいいのかなと思いましたが、1000文字で書き切れるのはこのあたりまでなのかなとも思いました。
11 普通の女 760 ・
こう、いかにもなにかしでかしそうな前半だったので、後半のオチがあんまり際立たなかったかなという感じでした。もっと前半が幸福そうなら後半驚いたんではないのかなと。
12 バタイユ 923 ・
ほほえましい感じの話なのに、なんだか書き方がもったいないなと思いました。
いつ、どこで、誰が、誰に、何を、なぜ、どのようにした、ってあたりが不明瞭なのがもったいないです。だいたい小説は動機をつつみくらますのが上品みたいにされているので、動機以外は明示してやったほうがいいのではと思いました。
13 橋の上 866 ・
「いいんだ。生きてりゃ良くねえことだって必要さな」って胸に迫りました。
意外性ってとこだけいくと、飛び込んでしまった方が面白かったなと思いました。どうしても明るい話というのは、そうやすやすと納得させてくれないところがあります。明るさに共感したいんだけど、こう、やっぱ明るい方向に考えるのって難しいというかなんというか。
14 ヤマダさんち 972 △
動機を隠すのが上品なら、事件を隠すのはなおさら上品みたいな。こういう作品は読んでいて気持ちがいいですね。こう、「追求」ってアクションをひとつ抜いただけでおかしなことになってしまう。
15 お前は計画性がないよな 962 ○
前半と後半の高低差がすごくよいですね。こう、ショートショート作品が多い中でこれが勝ち残ったということを考えると、やっぱり文体で前半後半にちゃんと色を付けていった方がいいのかなと思いました。
16 エッダの末裔 1000 ・
考察的で、ヒロイックロマン的で、ひとつ世界観ができあがってる感じでした。ただ機能美がないというか、「形態は機能に従う」という言葉を下敷きに考えると、この話の機能であるテーマに対して、1000時という形態は不釣り合いな印象がありました。
17 『蒼の帳』 1000 △
ここまで言葉に酔わせる感じならば、「装飾燈(シャンデリア)」っていうのは避けた方が良かったんじゃないのかなと思いました。
18 ありがとう 980 △
こう、なんだか色々わからないところが、「ありがとう」って言葉を輝かせていますね。男の人が絵を描くよって言うところの女の人の戸惑い振りがほほえましかったです。
19 春だった 843 ・
「まだ散らない桜が」から「春だった」のあたりの盛り上がり具合が良かったですね。
20 警部エドガーの憂鬱 1000 △
「1000文字」ネタで新しいのが出てくるといいなあと思いました。
21 パソユタさま 1000 ☆
今月の「ヤマダさんち」は作品全体が現代社会におけるスルー感覚を比喩しているのだという解釈をするとするならば、この作品は「パソコンに詳しい人」を「ユタ様」が比喩している。1000文字で1000文字以上のもわっとした感じを出す一つの方法が比喩の持つイメージ飛躍力だとするならば、まず「パソユタさま」の存在だけでそれをクリアしている。
しかも作品内でそれが明示されているのが「ヤマダさんち」と大きく違うところ。
プラス、漫才っぽいオチがきれいにまとめあげてるなと。
23 空色 982 △
「絵だって描かれる過程が大切なのかもしれない。」というところの、ささやかな意見の提示の仕方が良かったです。
24 じいさんと乙姫 615 ・
どうせならもう一本書いてくれたらと思いました。こういうのは好きです。
25 能面の話 1000 ・
こう、清明に物事が表現されている作品が投票を集めていると、核心を包み隠した作品は人気がないのかなと思いました。とは言え、核心がどうのというより、言葉が走るままに書かれているという印象も無きにしもあらずですが。
26 ティッシュの言葉に魅入られて 995 △
淡々と進む感じが、オチを引き立てていて良かったです。
27 白いブランコの少女 1000 ・
会うだけかい! と思いました。「公共のブランコですから」は上品な言い方ですね。
28 先生が生きている 1000 ○
なんだか先生という存在はいつもいい加減というか適当だよなあと思いました。
29 友哉とその後 1000 ・
こう、たぶんほとんど動詞で終わる文章になっているからなのだと思うのだけど、パパパパパと狭い範囲の中を光が乱反射してる感じがして窮屈な感じでした。
30 ウナギ 1000 △
これはさわやか。「そやね。受験終わったらね」が特にさわやか。
せりふ、地の文、の繰り返しが多かったので、そこをなんとかすればもっとテンポ良かったのになと思いました。
31 真夜中の踊り場でキスをした 979 ・
かなしいのう。せつないのう。くやしいのう。中島みゆきを痛烈に思い出した。
http://www.youtube.com/watch?v=gQKYNO6ORyE
32 翼の夢 1000 ○
空を飛ぶ夢は性的な内容を暗示していたように思いますが、こう、最後にぱーんと始めるような心地よさがありました。
33 夢見たい 968 ・
なんかこう、手をギュてされるのと心の解放が一致してたのが良かったです。
34 ある夜明け 1000 ・
なんかかっこいいシーンだなと思いました。
35 紅玉 1000 ・
こう、ただただストレートな残酷っていうのは胸に迫るものがありますね。あんまりことばがでないというか。こういう写真に似ています。
http://www.helnwein.com/werke/photo/bild_3148.html
36 午後の逢引 1000 △
言葉が転げまわってる感じが良かったです。
「ねえ」/「俺、作家」/「あたし雑貨屋」が特に良かった。
37 白い髪の女 985 ・
なんか「どう思う?」みたいなのをこちらの胸につけつけてくるような終わり方でした。