さく‐ぶん【作文】
1 文章を書くこと。また、その文章。
2 小・中学校などで、国語教育の一環として、児童・生徒が文章を書くこと。また、その文章。綴(つづ)り方。
3 形式的には整っていても、内容のとぼしい文章。「お役所の―のような報告書」
しょう‐せつ【小説】
1 《坪内逍遥がnovelに当てた訳語》文学の一形式。特に近代文学の一ジャンルで、詩や戯曲に対していう。作者の構想のもとに、作中の人物・事件などを通して、現代の、または理想の人間や社会の姿などを、興味ある虚構の物語として散文体で表現した作品。
2 《「漢書」芸文志から》市中で口頭によって語られた話を記述した文章。稗史(はいし)。
さん‐ぶん【散文】
韻律や定型にとらわれない通常の文章。
いん‐ぶん【韻文】
一定の韻律をもち、形式の整った文章。漢文では句末に韻字を置いた詩・賦などをいい、和文では和歌・俳句などをいう。狭義には詩と同義に用いられる。
手持ちの辞書を実家においてきていたので、簡単にネットで調べました。インターネットは便利ですね。
「小説」項目で、「散文体で表現した作品」を「小説」とし、そして「散文」の意味を調べれば、広い意味で、冒頭一字開けや三点リーダー等の文章の基本はもしかすると今後、「定型にとらわれた文章」として、別の方向へいくのかもしれないと思いました。しかし、辞書から読み取れる本来の意味としては「韻文→和歌、俳句」なので、「その反対語としての散文」ということでしょうからそうは言っていない。しかし現在の「小説」という名前の文章をたくさん見せられて、今後「小説」の未来を考えた時、そのような広義な解釈なくして今の現状は語れないのではと思っています。
で、私は恥ずかしながら無知なので、坪内逍遥さんを知らなかったんですが、またぱぱっとインターネットで調べまして(これは本当に良い事なのかはなはだ疑問だけど)『小説はまず人情を描くべきで世態風俗の描写がこれに次ぐと論じた。この心理的写実主義によって日本の近代文学の誕生に大きく貢献した。』と書いてあって妙に納得してしまいました。
ここまで書いて、全く表題と内容が変わってきて困ってしまいましたが、最近は「作文と小説」の違いをずっと考えていて、作文だとしたらこれはまあ、評価でいえば4くらいになるかもなどと感じつつ、そして頭の中で赤で採点しながら作品を読む作業はなんだか疲弊するばっかりで、私はこれからの「小説」が進もうとしているところへは一緒にいけないなと思いました。いろいろあれで、短編にはほとんど参加していない私がごちゃごちゃ言うのもちょっとあれな感じですけども。