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読むのは書くよりも難しいです。
点は10点満点。


1. 3/10
恋人に浮気を繰り返される女が、恋人を薬殺する夢に触発されて、スズメバチで恋人を刺す。
公園でスズメバチを捕まえたってさらっと言うところがすごい。

2. 1/10
散歩中の犬がうんちする。
軽快。これが100枚続けば楽しそう。

3. 3/10
幸せをキャベツの甘みに例えた話を母から授かった女が、独立する息子のことを思いながらキャベツを食べる。
落ちてそうで落ちてない最後に注目。

4. 4/10
体格のいい女の子がアルバイト先で、女装すると女の子のように見える同窓の男の子と接触して動揺する。
男の子をフルネームで呼ぶ女の子の心理的距離感に注目。

5. 3/10
女の子に思いを寄せられている男が、鳩を出す手品が得意な男に告白する。
木本君+鳩=手品とすると、先生は何より手品に恋してるんですねとなる。

6. 3/10
持病が原因で退職してから一年間ひきこもっていた男が、再就職して半年後に、思いを寄せていた相手に告白する。
眠ってる時に見る夢と将来の希望としての夢とが二重写しになっています。

7. 3/10
弟と兄と母とで、その場所の一番古い記憶がラーメン屋だったりうどん屋だったり書道教室だったりする。
幸福そうなご家族の様子。

8. 3/10
落ちで結ぶ必要はないという書き手の主張。
楽しそうに書いていらっしゃいます。

9. 3/10
戦隊ヒーローものでデビューした若手俳優が、テレビ番組で幼い頃にヒーローごっこをした公園を紹介する。
爽やか。

10. 4/10
空き地に現れるおじさんが、古代の世界とそこを空飛ぶ船で観光する人々を描いた紙芝居を、集まった児童たちに披露する。
子供の骨粉に喩えられた砂は風化した珊瑚に変わって空に放たれ、その静謐は活火山と人間の狂騒に掻き消された後、子供たちのもとに帰って来る。

11. 3/10
木造アパートで一人暮らしを始めた大学生が、抜いた自分の鼻毛が大きくふくれあがって部屋をふさいでしまったことに消耗する。
当然取り上げられるべき結末を提示していないことに注目。

12. 4/10
伝えたいことを的確に表現したいと考える男が、人間に正しい判断はできないと考える従姉と会話するうちに「女」はどんな言葉とも合うのだと納得する。
語り手が望む展開が従姉によって阻まれていく様に注目。

13. 5/10
帰りにチョコレートケーキを買った「私」が、ほんのり甘い三日月を買ってチョコレートケーキにトッピングする。
一見さんではないのに初めて屋台を目撃したような冒頭の語り口に注目。

14. 3/10
具合が悪くて寝ていた女が、寝ぼけて、存在しない我が子が円周率を書く様を見る。
寝ぼけている時は猫か赤ん坊かという音の印象が、夢から覚めると獣か人かという声に変わっていますよ。

15. 4/10
走り出した「僕」が、線路下のかつての繁華街を猫たちと走る。
走るスピードに振り落とされそうな比喩の数々に注目。

16. 3/10
経営が危うい会社に勤める「モコ」が、グリーン車に乗ると現れる、中学に入る前に病死した幼馴染みの幽霊に付き合わされる。
事実が先に来て状況が後から現れる語り口が、「モコ」の性格に呼応していることに注目。

17. 3/10
海洋学を専攻する青年が、海に縁のある人生を送って来た老人と知り合い、老人の胸から海の音がするのを知るが、深くは追及しない。
人里離れた深山にある家を度々訪れたり島へ行ったり、フットワークの軽い青年である。

18. 3/10
選評をせず、例句を示すことしかしない句会を選者の「ケンシロウ」は有意義だと思う。
句会の様子を「小説」と呼んでいることに注目。


おしまい

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