《訂正》
2 ボクカノ;アンデッド
主人公が「彼女」と呼んでいた動物の正体とは、猫なのか何なのか?、という謎が残る。よく分からない獣を相手に獣姦する人間の心境を理解するのは非常に困難であるが、一つだけ容易に想像できることがあるとすれば、それは、主人公が極めて孤独な人間であるということだろうか。主人公は救い難い孤独を忘れるために獣姦をやっているのであり、タブーを犯すことによって他者をも拒否している。これは、少し語弊があるかもしれないが、オタク文化と呼ばれるもののネガティブな部分にも、その“孤独感”は通じているような気がする。
“獣姦”というのは人知を超えた神話的な行為であり、神話の世界に救いを求めるしかないような深くて強い孤独というのは、現代の社会の中に確かに存在するのだと思う。
しかし、だだ孤独を表現するだけでいいのか?、という不満も残ります。