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本文: 〉18 午後五時四十五分の悲鳴;宇加谷 研一郎 〉 〉「黄菜子」……キナコと読むのだろうか。面白い名前だ。黄色い菜っ葉といったら、枯れる前の白菜だとか、そんなイメージしか思い浮かばないが。 〉 この小説ではその「黄菜子」という女性にだけ名前が与えられている。「黄菜子」には何か特権が与えられているに違いない。それはきっと「知悉」などという言葉に取り憑かれ、兎のぬいぐるみに時計を埋め込むような訳の分からない男の“価値”を判断する特権なのだろう。 〉 男の訳の分からない行動は、「黄菜子」の判断した“価値(魅力、気になる)”によって救われる。 〉 恋というのは、相手の変な部分に魅力を感じるところから始まるとよく言われるが、この小説はそんな、“変”が“魅力”に変わる瞬間を描いたものなのかもしれない。 〉 そういえばやっぱり、「黄菜子」という名前は変ですね。 〉 〉 〉 〉19 恋心談義;黒田皐月 〉 〉 いつか観た、古くてなつかしいコント(単なる想像ですが)を思わせる話だ。最近のお笑いみたいに勢いとノリで笑わせるのではなく、落ち着いた長い前フリの後にくる一発逆転のオチ。話の途中でオチがなんとなく読めてしまっても、なぜか最後まで観ずにはいられない“典型の力”。 〉 もしかしたらこの小説もそんな“典型の力”を信じて書かれた小説なのかもしれないなと、勝手に想像しました。 〉 〉 〉 〉20 『幻獣料亭』;石川楡井 〉 〉「モンスターハンター」ですか……。ちょっと味気無い終わり方ですね。料亭のシーンまでは、まるで昔の幻想小説のような(そんなに読んだことはありませんが)、少し陰鬱で幻惑的な、いい雰囲気だったのに……、もったいない……。高級料亭の締めの一品に、カップラーメンを出されるようなものでしょう。……そういえば主人公は、最後の方でカップラーメンを食べてましたね。……なるほど、そういう終わり方もアリといえばアリなのかな。 〉 いや、無いですねやっぱり。 〉 〉 〉
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