今回も書こうと思います。
※もらった感想に対する感想です。「⇒」の付いた文章が私の感想になります。
●掲示板
【第178期の感想/岩西 健治さん】
「幽霊と映画と手帳」◆
ちゃんと書こうとしている作品って、どうもまとまり過ぎていて、何となく収まっているな、小さくなっているな、という印象が残ります。
今回でいうと、作品の出来不出来は別として「幽霊と映画と手帳」と「リストカッターの少年」と「本音誘発剤」がそれに当たると思っています。
幽霊という面白い題材であるだけに、まとめ過ぎ感がどうも気になってしまう。作者が見せる宇宙観や、その他諸々、1000文字以上に広がる世界観が今回は欠けていて、うーん。
⇒「まとまり過ぎて」という指摘は当たっていると思います。おそらく、最後のまとめ方が、いかにもという感じになってしまったので、そういう印象を持ったのだと思います。このことは、自分でもまずかったなと、投稿した後になって気づいたことなので、やっぱり指摘されてしまったなと。
まとまり過ぎてしまうというのは、想像の余地を小さくしてしまうということでしょう。そのことは、分かってはいたはずなのですが、まだまだ詰めが甘かったなと思います。
●予選
2017年7月31日 20時6分46秒
主人公は文字どおりの「幽霊」ではなく、現実にいるものと思いながら読みました。
全体的に少し弱いかなと思ったのですが、自身の存在に対する違和感のようなもの、
書き文字に寄せて自身の存在をたぐり寄せようとするエピソードがよかったです。
⇒この作品は、自分がもし幽霊になってしまったらどう感じるだろうという、いわば「現実的」な(ファンタジーではない)視点で書きました。ですので「文字どおりの「幽霊」ではなく、現実にいるもの」という印象になったのだと思います。
「自身の存在に対する違和感」というのは、まさにこの作品のテーマだと思います。私自身が漠然と感じていることを、幽霊という存在に託して語った話ということになるかもしれません。
2017年7月25日 15時44分13秒
一見簡素に見えやすい創りだが、個人的に見えた表現からはこの作品での作者のこだわりを感じられた気がした。タイトルと掛け合わせて全体で表現している作品だと思う。
⇒タイトルについては、第一節が幽霊で、第二節が映画、そして第三節が手帳に関することを書いたという構成になっているので、その流れをそのままタイトルにしました。
何かこだわりがあったとすれば、それは、幽霊の視点から世界を見たらどうなるかを考えたという部分かもしれません。
●決勝
2017年8月8日 23時34分30秒
予選でも投票しましたが、やはり作品として伝わるものがあったり、読後の余韻を感じられるものが個人的にはこちらの作品が一番ありました。
⇒何かが伝わるというのは、とても嬉しいことです。上手く言えませんが、何かを表現することのさらに先にあるものが「伝わる」ということなのかなと思います。
2017年8月7日 14時40分3秒
投稿作品内でもっとも読みやすかった。
ここでいう「読みやすかった」は、「内容を追わずとも、理解していなくても、最後まで読むことができた」、という意味。内容はよく分かっていない。でも最後まで読めたので、他の作品よりそこが良かった。
⇒途中で飽きることなく最後まで読めるものを書くということは、いつも考えています。その上で、面白いものや、伝わるものを書けたらいいなと思います。