仮掲示板

第161期 所感

まず名前を見て、euRekaさんの名前がないのがさみしかったのと、宇加谷さんの名前があるのがうれしかった。


1 宵待ち たなかなつみ
センスがいいな。どうして手放したのだろう。どうして店に来るのだろう。

2 金平糖と僕達 風花 立花
後半になればなるほど魅力的で、前半をもう一度書き直してみたら、変わったのではないかと、失礼だけど惜しい気持ちになった。
好きだから、投票するかもしれない。

3 ひとめみた瞬間に kadotomo
歌? ドラゴンアッシュのホットケーキを思い出した。

4 憧れの幽体離脱 前田沙耶子
「空室」というのは、死体の扱いをされて片づけられちゃったということか。
発想はおもしろい。作風は前作のほうが好き。軽くなった。

5 ねえ、スタン なゆら
もともとアリクイに囲まれているのに。
どうやって書いているのだろうな。この作品に限らず、今期の作品を読んできて、自分とスタンスが違うなと感じ、純粋にそういう思いがわいてくる。

6 Death and Alive 池田 瑛
こういうのを「ゲンを担ぐ」とは言わないと思う。これはこれで、夢がさめてほしいな。
結局はAliveしかないじゃないか、池田さんにしては浅いじゃないか、と残念。
人の死体を見ちゃうと、本当に数日間ごはんがのどを通らなくなるらしいですよ。

7 ××されない化け物 雨砂糖
たしか某幽霊マンガとか、雪女って愛されキャラだったと思うけど。あきらめるのは早いよ。

8 銀座・仁坐・寒坐 Gene Yosh (吉田 仁)
クラブ活動って何だ。
皮肉じゃなくて、この作品の票の感想を読みたい。素直におもしろそう。

9 おら動物になりテェ 美香ちゅー
最初の「!?」って環境依存文字? 短編で初めて見た。
金武さんっていう人の作品を思い出した。

10 人という存在 月見里 姫槊
新しく投稿しに来る人は、夢見がちな作品を書く人が増えたのかな。今期は多い印象を覚える。
「人という存在」というタイトルで書くのであれば、筆を尽くさなくちゃいけないのは「人」じゃなくて、その周り、環境、状況。
どういう所に人がいるのか、どう振る舞うのか。

11 スクリャービン 宇加谷 研一郎
ピアニスト。宇加谷さんも、下世話なのを書きたかったのかな。
うといから、スクリャービンと、アート・ブレイキーを検索して聴いている。現代風のカフェにどうして合わないのかわからない自分は、子供なんだな。

12 放っておけない私 岩西 健治
「私」と「俺」の使い分けは効果的でなかった。そうするのであれば、もっと凝ったほうがいいし、使い分けをしないで、ほかの書きたいことに集中したほうがいいと思う。
読み手はもっと何かあるんじゃないかと思ってしまう。
呪詛じゃないけど、お坊さんに唱えてもらうお経で、法事のたびに知恵がついて、能力が増えるとかならおもしろいかなと思った。勝手な思い付きです。
もう投稿されないのかな。

13 えび天 わがまま娘
連作で書いてる人なのか。
前作も疑問だったけど、同じ合コンに参加している人たちとはどういう関係なんですか? よくわからない。

14 体内時計 堂那灼風
そう、こういう書き方があるんですよ。川野という人の「静かな木」がそうで、僕の前作や「重豚」なんかも、それを参考にして書いている。
この書き方で書く人がいなくなっていたので、僕が得意げにやっていた。書きやすくて、独りよがりじゃない、万人に受けやすい作品になる。
書き方は同じでも、発想はコピーじゃなくてその人のものだから、へたな作品より個性がしっかり出る。
この堂那灼風さんも、それを知っているのかな。

15 夜行船 qbc
客室は船底にしないと思うけど、なぜ船底にしたのだろう。「夜凪の航海」という言葉はいいな。
「身ごもらなかった」のあとを句点だと思って、読みづらいなと思っていたら、読点で結んでいた。並列で結んでいた。
三人の、つながりのない人たちが、家族という体をつくって、漂っていた。設定に作家臭がする。
qbc作品で、僕の中の代表作はなかったけど、やっと好きなのに会えた。

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