仮掲示板

第162期私的ランキング

全作品(私の書いたものを除く)を順位付けし、各作品に粗筋をつけました。
まだどの作品も読んでいないという人に向けた目次のようなものとして書いています。
順位は出来不出来よりも私の好みを優先していますので悪しからず。


埋め干し 8位
植物状態の患者を延命することに納得できない看護師が、覚醒した患者を殺害します。

伸びーる、伸びーる 3位
鬱病を患う語り手が、室内を埋めるほど急成長する豆苗を食べ、家具調度を食べ、出かけます。

馬頭 9位
走る数万頭の馬の頭数を数える職に就いて3年になる語り手が、馬に仕事道具を投げつけ屁をするのを夢見ています。

古の都 2位
離婚して会えない娘がいる男と、息子がいる女が京都を散策し、解散した後にSNSでやり取りします。

昨日見た夢 10位
男の子が、ドラッグストアで上半身裸になるが好意を寄せる相手を見つけてパーカーを着、自分の臆病さを意識させるクラスメイトを見て湧き上がった気持ちに向き合う術がわからず、ドラッグストアの駐車場に立ち尽くします。

なぜかフィレンチェ 15位
結婚前は日記をつけなさいという母親の言いつけを守る女が、9日間のオーストラリア旅行に向かう空港で出会った男との日々を綴った日記を読んで懐かしみます。

私 18位
語り手が、少女の姿になってすがりつく自分に自問自答に意味はないと言います。

女の子は泣きながらドーナッツをほおばる 4位
ドーナッツを買いに店に入った女が、人物の感情や考えを示す類いの小説の地の文のような言葉を使って店員と会話します。

いつも大変お世話になっております。 14位
生計と家事を誰かに担ってもらう生き方をする世界で最後の若年層が就職します。

銀座・仁坐・陽座 19位
ビルや店舗のオーナーが体験する出来事が綴られています。

草を食べる社員たち 13位
日本人が電気シェーバーで髭を剃ると実在する不特定のコアラに意識がのりうつるという世界にいる語り手が、日本の動物園にコアラの赤ちゃんが生まれ、オーストラリアのコアラの大群が泳いで日本に向かい、日本の動物園から逃げ出したコアラが街を破壊しているというニュースを見、小説の最後で語りが乱れて日本語ではなくなります。

主人公と仙人 16位
仙人が、現れ続ける主人公に右へ行くか左へ行くかと問い続け、物語の萌芽を待ちます。

息子の背中 20位
中学1年の息子を愛していないと考えているシングルマザーが本を読む息子の背中を見て粛々とします。

平日プラネタリウム 7位
愛知県一宮市に住む無職の語り手が、遺跡から出土したプラネタリウム施設の45分の上映を鑑賞します。

机上の空談 17位
中学生男子が数学科室の机の落書きを通して見知らぬ生徒とやり取りし、その事で教師に叱られ、落書きの書き手が男子であることを知ります。

街 5位
現在居住する街に移り住んで以来、悪意のない人を怖がったり、誰もいないはずの場所に誰かがいるような気がしてしまう語り手が、こういった体験を把握していくことに億劫になっていきます。

ホットパンツ 12位
暑い日に、パートナーと思しい相手のホットパンツから伸びる脚を見た語り手が、体を火照らせます。

キリマンジャロの雪 1位
普通の勤め人を自称する男が、月に一度のシティホテルの連泊中にセラピストの女を呼び、女に欲情しながらあくまで客として振る舞って別れます。

眠れる森の美女 11位
男勝りだと自称する語り手がバレエ教室の庭で見目麗しい男の子を見、その時耳にしたチャイコフスキーの「眠れる森の美女」とその男の子を結びつけて眠ります。

白 6位
姑の叱咤から守ってくれなかったという理由から離婚して実家に戻った32歳の女が、弁当工場へ面接に行くバスを乗り過ごしたことで弁当工場に勤めているという老女と出会い、母親の知人だという大学を出て孫もいるその老女に誹られ、ゴム手袋で目を突かれため、老女が落としたゴム手袋を踏みにじります。

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