4 忘れられた昼食
面白かった。この一連の作品は村上春樹を思い出させる。今作で言えばデニーズとか警察官とか(デニーズの店員と警察官を比較するとことか→そういうところが主人公が読者の目をはぐらかして主人公の内面を想像されることを拒む)キーワードに春樹がちらちらする。
私はこういう作風が好きなので(主人公が巻き込まれている事態に対してびっくりするくらい他人事のような顔をしている、読者に理解されることを求めない主人公)次も楽しみにしている。
この会話も好き。
>「それが私が義父の殺害を依頼した一つの仮説になるのは当たり前ですよね。」
>「まるで他人事のように貴方は仰る。でもまあいいでしょう。我々は我々の>やり方で掘り下げていくだけです。もしかしたら貴方もふいに思い出すかも>しれない。」
>「昨日の昼食も思い出せないのに?」何となく挑発的な発言をしてみる。
最後の会話でうまくしまっているので、これは要らないかもしれないと思った。
>何となく挑発的な発言をしてみる。
この調子じゃ全然終わらない。
今期がすべて終わるまでには書けるといいです。
6 八丁林の探索は
物語の筋とあまり関係なさそうな設定が多くて
そっちに気をとられました。
むしろそっちの方が気になります。
まず八丁林といわれる所以。
それから何故近所の子供がここに来ないのか。
私が小6で千葉に転校した時、遊び場はやっぱり学校の裏山だったし。
東京に住んでたから、山で遊んだことなんて無かったので
とても魅力的で面白かった。東京で遊び場といったら「遊び場道路」。
普通の道路を時間限定で、ポール立てて区切って遊ぶ。
大抵の車は無視して入ってきて、ポールをどけて走り去る。
大抵の子供はその作業に協力的。
名前は無論誤字でしょうが、残念な所です。
何故登場人物の名が「勇太」と「俊太」なのか。
それほど多い名前でもないし…何かつながりが?
bear's Sonさんの作品はスノーマンまでは結構面白かったんですが
それからは、フレームの中にきれいに収めようと終始しているような雰囲気が多く見られ、ちょっと残念です。
今回の作品では「何故子供たちが山へ入らないのか」という筋の中に
こういう友情みたいなものを挟んでも面白かったかもしれないと思いました。しかし、勇太の被害妄想的なところは子供らしいですね。
18 美術館でのすごしかた
やばい、やられた!面白かった!
個人的には「生活問題」よりも好き。私のqbcさんベストのかなり上位に食い込む感じ。
最近の歌の歌詞がよくわからなくなってきて困る。スキマスイッチとかaikoとか、歌詞の意味がつかめない。昔はこういう歌が好きだったような気がしたのに。短編では仮にも「恋愛物」をわりと多く書いているはずなのに。そんな私の一滴のオアシスでした。
19 水晶振動子
いやだ!奥さん、これも面白いわよ。困っちゃうわね。
本当に小説って「オチ」「スピード」「創造性」ですね!
いつだったか、私の小説を評して「これぞ女」と言われたことがありましたが、じつはるるるぶさんの作品の方がどれもこれもまさに女だと思う。
私が男だったらぜひとも付き合いたい感じ。ダイヤモンド贈ってハイヒール投げつけられるような感じ。ああ、そういう女に翻弄されたい。というツボを気持ちよく押してくれる。
〉18 美術館でのすごしかた
〉
〉やばい、やられた!面白かった!
〉個人的には「生活問題」よりも好き。私のqbcさんベストのかなり上位に食い込む感じ。
〉 最近の歌の歌詞がよくわからなくなってきて困る。スキマスイッチとかaikoとか、歌詞の意味がつかめない。昔はこういう歌が好きだったような気がしたのに。短編では仮にも「恋愛物」をわりと多く書いているはずなのに。そんな私の一滴のオアシスでした。
意外な反応でした。意外だったので
コメントします。
これはふたりとも遠い私の知り合いです。
むかあしにひとりは某サイトで顔出ししちゃった人で、
こんどURLおしえますね。ほんとに美人ですよ。
このひとのマイミクのマイミクが短編に参加している
某さんなんです。
これもこんどおしえますね。
それから「俺」はqbcです。
この話はあからさまに俺まるだし
のように思います。
カレーパンの人は大学の後輩のマイミクです。
彼はどうでもいいのでスルーしちゃいますね。
独逸人素描画家はホルスト・ヤンセンという人
なので、ぜひ見ておいてほしいです。
美術館は町田の国際版画美術館ですよ。
この唇を拭うというシーンは、じつは
新宿の「ザ・海峡靖国通り店」で朝方4時頃に
見受けた場面だったのですよ。
私の中で革命がおきましたね。
ということで、美術館で美人と会ったりはしませんでした。
会ったのは美術館に行ったあとです。
蒼色インクのボールペンで絵葉書を書いたのは
武蔵野美術大学に通っていた別の女性で、
いまはボリビアで先生をやっています。
カレーパンは私が好きです。
女がじっと見つめていた絵ですが、
これはでっちあげなのでモデルは
ありません。
一連の感想はツリー表示でご覧ください。
7 逢魔が時
描写ははぶいても面白いかもしれない。
特に最後の何行かは、老人の描写が作品のスピードを落とすので
叩き込むように僕がしゃべり倒しながら老人の様子をセリフ内で表現したらいいかもしれないと思った。どちらにしろ、「石をめぐる短編小説1000字版」がここで読めたらいいなと思った。少し趣向の違うのも読んでみたいから。
8 医者と死神の微妙な関係
医者と死神の関係が、よくわからないまま終わってしまって残念。
昔から知り合いだったのかな。どういう流れでこういう関係に至ったのかがつかめなかった。長くすればもっとまとまりのある話になるんだろうけど
通り一遍な雰囲気はぬぐえなかった。まことに残念。
何かしら話の中心になるものを丁寧に書いて、何を書きたいのかはっきりさせてくれたらなと思った。
「命を救う」シーンで私が一番覚えているのは浅田次郎の「きんぴか」の「血まみれのマリア」という作品。例えば、そういうシーンを骨にして、そこに死神を絡ませたらすごくリアルな話になったかもしれない。
9 シバタ坂のデンジャーゾーン
この作品は「八丁林」と違って、何でこの名前なんだろう?とか不必要なことを何一つ考えなくてもよかったし、「ANUS」に向かって一直線な話の流れが逆に爽快。特に頭を働かせる必要が無いというのも、小説を読む楽しみの一つだと思います。優勝するかどうかは難しいかもしれないけど。でもこれは「オチ」「スピード」「創造性」にかなうだろうか。実にわかりやすいけれど、こういう作品の方が、多くの読者を呼び込めるのだろうか。
〉意外な反応でした。意外だったので
〉コメントします。
意外でしたか。それは意外です。
〉それから「俺」はqbcです。
〉この話はあからさまに俺まるだし
〉のように思います。
この「俺」が良かったなあと思いました。
「俺」の感情の動きが生々しくって面白かったです。
〉独逸人素描画家はホルスト・ヤンセンという人
〉なので、ぜひ見ておいてほしいです。
ホルスト・ヤンセン、知ってます。ドイツ人だという知識はありませんでした。
これでも絵を習っていたんです。某画家のアトリエで。
絵を描いたり、役者をやったり、カメラマンアシスタントやったりしてるんです。花やしきでメリーゴーランドを動かしたりもしているんです。水泳の先生もやってたんですよ。ツアコンもやりました。
〉この唇を拭うというシーンは、じつは
〉新宿の「ザ・海峡靖国通り店」で朝方4時頃に
〉見受けた場面だったのですよ。
〉私の中で革命がおきましたね。
私の中でも革命が起きました。
こういう女は確かにいるし、計算しているにしろ無意識にしろ私の好みです。
〉この「俺」が良かったなあと思いました。
〉「俺」の感情の動きが生々しくって面白かったです。
俺はだいたいこうですよ
思ったことそのまま書いたのがなまなましさを出せた要因ですかね
〉ホルスト・ヤンセン、知ってます。ドイツ人だという知識はありませんでした。
ヤンセンは俺がいちばん好きな作家です
〉これでも絵を習っていたんです。某画家のアトリエで。
〉絵を描いたり、役者をやったり、カメラマンアシスタントやったりしてるんです。花やしきでメリーゴーランドを動かしたりもしているんです。水泳の先生もやってたんですよ。ツアコンもやりました。
半分くらいは聞いて知っておりましたよ
俺は社会人になってからは日帰り温泉と失業者とITです
〉私の中でも革命が起きました。
〉こういう女は確かにいるし、計算しているにしろ無意識にしろ私の好みです。
この人は計算ずくでやっていたことが判明いたしております
見た瞬間、地球が爆発しました
〉俺は社会人になってからは日帰り温泉と失業者とITです
日帰り温泉!職業が日帰り温泉??な、謎!
〉この人は計算ずくでやっていたことが判明いたしております
〉見た瞬間、地球が爆発しました
いいですね。最高です。
私が美人だったら、計算づくでやってみたいですね。
26 お別れのキスのことばかり考えていた
特に何って筋じゃないんだけど
この文章でこの内容はすごくあっていると思う。
だから印象深いし、するすると読めちゃう。
酔っ払ってぐだぐだ考えている雰囲気がつたわってきた。
>思い起こせばあの頃の僕は二人の愛を深めるなんてことより、これからやってくる別離のことばかりに目を奪われるようなペシミストだった。
確かに若い頃ってそうだよね、と妙に納得した。
個人的には最後の段落が、あまり好きではないので、違う終わりが読みたい。
14 暑寒
ああ、この暑いのにぐだぐだ言ってないで、顔を洗って釣りでもして来な!
と、部屋から主人公をたたき出すお母さんが目に浮かびました。
16 花の卵
面白かった。この展開がすごい。あれよあれよという間にこんな所へつれてこられてしまったという感じが楽しかった。
まさかこういうところへ来るとは思わなかった。
1000字でこういうやり方があるとは。さすが。
ところで続きが大変気になります。
〉日帰り温泉!職業が日帰り温泉??な、謎!
謎っていいですよね。
がんばります。
〉いいですね。最高です。
計算ずくの美人って設定はひじょうに
〉私が美人だったら、計算づくでやってみたいですね。
おもしろい設定ですよね。
これはなかなかのもではないか。
ということで、今月も予選投票締切が迫ってきましたよね。
私の予想は、
19 水晶振動子 るるるぶ☆どっぐちゃん
16 花の卵 朝野十字
26 お別れのキスのことばかり考えていた 最中
です。
というか俺も投票したんだがクローズド投票を
してしまったのです。
投票感想せっかくおもしろく書けたと思って
にやにやして投稿したら見えなくて残念でした。
今日中はやっぱり間に合わない。
ところでこれ、全部書いたらブログにまとめます。時間があったら。
絵日記じゃない方のブログ。
13 バドミントン
影というと「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を思い出す。あの影が、このようにその後暮らしていたらそれはそれでいいなと思った。なんにせよ、もう少し長く読みたい。ところで「13番 バドミントン」って口に出すと仮装大賞っぽくないですか?
25 ぷらなリズム
まとまっているんだけど何か物足りないのは、プラナリアが意外に効いてなくって、自分が二人になってしまう話とプラナリアの話は分けたほうが面白かったように思った。でもシュレッダーのくだりは面白かったです。
11 パッキン
何が何の隠喩なのかとかそういうことが明確で面白かった。
ちゃんと仕上がっている感じ。
置いていかれるという漠然とした気持ちが、季節の終わりによくあっているなあと思った。
15 ガラスの瞳
つまり遠まわしすぎるんだろうなあと思った。
犬とも途中で死に別れるだろうし、その辺の時間と気持ちの流れがちょっと中途半端に感じて、心情を追っていく作品にしてはうまく引き込まれなかった。なので、最後の一行が思ったほど効かなかったように思った。
20 ドライブ
逢魔が時くらいだったら、わかるような気がするけど
昼間だと色の強さに目を奪われてそういう感じを受けるのは難しいなと思った。この作品を読んだ時に、うちの近所のひまわり畑へ出かけてみたんだけど、きれいだなあと思ってしまった(今日見たらもう花は終わっていたけど)単純な感覚だなあ。
23 ナガレ
飛躍させていく作品て書いてて楽しそうだなあと思った。
でも流れるプールで立ち止まったら迷惑そうだね。
それはともかく、流れるプール→冷やし中華 という作品を書いたことある。変な飛躍。
もう少し情緒的になりたい。