※少々思いやりに欠ける表現がありましたので、内容を一部訂正させていただきました。ご迷惑をおかけします。……euReka
感想を書きました。
興味のある方は、読んでみて下さい。
尚、携帯電話からの投稿ですので、当方の携帯電話の制約上、小刻みの掲載となります。番号が後ろのほうの方は、気長にお待ちください。
では、始めます。
1 横紙破り
祖父のキャラクターについては何度読み返しても好きにはなれないが、作者本人の、実在する祖父にたいする愛情が滲んでいるかのような、素晴らしい表現があった。
「皺くちゃの唇が私の名前を呼ぶ形に動いた」
2 あたしジャスティス
読み終わったあと、素直に面白いと思えた。最後まで読まないと何の話なのか分からないストーリー展開。女子高生の、少し脱線気味で気まぐれな喋り方。
でも不備に思える点がいくつかある。
「あ、別にHなことはしてないですよ」まではいいとして、その後に「それで今は、正義のヒーローやってます」では、流れが少し不自然な気がする。
それから、「今の世の中」を批判する「奴隷制度」という言葉が分かりにくい。格差社会だとか、行き過ぎた資本主義のことを暗に示しているのかもしれないが、いずれにしても読者には伝わりにくいのではないか。
3 自動記憶装置
作中で説明される自動記憶装置なるものが、それほど仕事の能率を向上させるものとは思えないし、役割としては単なる秘書ロボットでしかない。笑わせることがメインなら、あえてそうしたということなのかもしれないが。
でも、「綺麗な女性の声でアドバイスまでしてくれる」という箇所など、随所に笑いを誘うような配慮があり、作者のサービス精神を感じる。
4 アレ
「アレ」で期待を煽ったぶん、着地点を見出だすのが難しい小説。
「アレ」を連発するより、エピソードを充実させたり、言葉遊びのようなものを入れてもよかったような気がする。