仮掲示板

もう一言、二言くらい、第75期作品への感想

 投票のために再読して、そのときに思ったことです。改めての感想提出とは言え、大したことは書けませんでした。なお、先述の目的のため、投票した作品の感想はここには挙げません。

#1 死亡記事
 記事の題名どおり、筆者の主観を配した分で終始一貫していることは良いことだと思う。

#2 ハッピーマート事件
 DC氏の感想のとおり、展開のリズムは良いと思う。

#4 僕の天使
 改変にて伝えたいことは書いたので、改めて言えることはない。

#5 第75期投稿作品
 なぜ読めないのか、読めないのだからわかるはずもなかろうが、第三文の展開が突然でかつ主語は「私」とされているがこれが主人公の持った所感なのかがわからないことがあるように思う。

#6 ミュージック
 このあと恋人とはどうなってしまうのだろうか、と疑問に思った。

#7 この部屋は埃がこげた匂いがするの
 「女の人は無理して働かなくても」という台詞から「それってなんてプロポーズだ」への跳躍力が素晴らしい。下手にいろいろと書くよりも的確に二人の関係性を描いているように思えた。

#8 フォーエヴァー・ヤング
 「ヤングの心にぽっかり空いた隙間に、たまたま悠美ちゃんが入り込んでしまった」と書いてしまうと彼女の方がヤングに近づいていった印象がある。別の書き方はなかっただろうか。

#9 SILENT IN THE MORNING
 やはり「廃墟」や「虚無」と「巨獣」はずれていて、どちらか片方にすべきと思う。

#10 Air-Complex
 改めて読んでみると「飽きが来る頃には冬の訪れも近いだろう」などかなり上手いと思える部分がある。しかし、室内の温度をどうしているのかはコンプレッサーのある室外機が一番よく知っているはずなのだ。

#11 花筏
 文章は上手い、少なくとも非を挙げる箇所はないと思う。この作品に煙草はなぜなくてはならないのだろうか。風流を増すためか、自然破壊の一端を主人公に持たせるためか。

#12 ありがとう
 走馬灯とは恐ろしく回転速度が速いものだと思った。それからコートの男に飼い犬らしい特徴を持たせるべきだと思った。

#13 梨葬
 葬儀に当たって男が梨の種をまぶたの上に置いたとしたことは、生きていてほしかったことを無言で表現していて、上手いと思った。この場合、不謹慎でない置き方とはどのようなものだろうか。

#14 指の夢
 フェンスの網目とフェンスの下と、変化があるのは理由のあることなのだろうか。

#15 夢 〜DREAM〜
 何も言う必要はない。もう小説は書かないのだから。

#17 雪
 第二段落の第一文「気の持ちようでもどうしようもない時もある」は主題と合っておらず、これを書いても良かったのだろうか。

#18 擬装☆少女 千字一時物語42
 女装の前提といったものがどこかへ飛ばされてしまっている今日この頃。

#19 積み木の空とウロボロス
 相手を鬼と特定する必要はなかっただろうと思ったことと、なぜ積み木を積んでいるのかという説明を鬼にさせたことがよろしくないだろうと思ったことがある。

#20 私の夢を見る私
 自分を客観視するということがわからない私なのだが、「彼女はまた、現実という世界に産声をあげた」以降は良い描き方だと思った。第二段落第二行の主語は「彼女」、第二段落第四行は過去形でなければならない。

#21 1000字でわかる(ような気がする)日本の歴史
 徹底して日本人の視点でないところに魅力を見出すべきものと思う。

#22 クリスマスカロル
 いろいろなものや文体が混濁しているようでしかし描いているのは男の好きな気持ちだけというところが、やはりすごい。

#24 家族会議
 これが中二の男の子が、あるいは中二の男の子に対してする会話なのだろうか。過ぎてしまうとわからないものだ。

#25 古井戸で
 改めて読んでみると、強権者を失った村は混迷に陥るのではないかと思った。

#26 ミソスープの香り
 改めて読んでみると「青年は右手を一瞬差し出しかけたが、それを引っ込めてぺこりと頭を下げる」の部分がよく注意して描かれていると思った。

#27 森の中のゾンビちゃん
 裁縫ができるところが、ゾンビちゃんがかつて人間だったことや考えることが苦手なことを改めて示しているらしい。

#28 ファズ
 我々そのものに問題がある、と言われると悲しくなってしまう。それならば世界が死んでしまった方が良さそうだ。

 『背中』以外の投票は少し迷いました。私の投票がそれらの作品を評価し直してもらえるきっかけになれれば、という希望を込めて投票しております。

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