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本文: 〉#1 殺すつもりは、 〉 〉「深読み」や「微笑み」という「間違い」によって、殺人への衝動が突然発生するという狂気の表現が面白い。狂気というのは説明がつかないからこそ狂気と言えるわけだから、この奇妙な「間違い」を下手に説明することなくそのまま提示するのは悪くないと思う。 〉ただ、やはり「深読み」や「微笑み」への飛躍が大きすぎるというか、荒っぽすぎる気がするので、もう少し伝える工夫は必要だろう。 〉あと、最後に彼女が反撃をするというオチは、ちょっと安易かなと思う。せっかくの狂気が、ただの復讐になってしまうのは勿体ない。 〉 〉 〉#2 バーダー/ビッター 〉 〉二人の女性の視点を、前半と後半にそれぞれ分けて書いているということは分かった。しかし、全体的に何の話なのか分かりにいので、もう少し構成に工夫が必要だと思う。 〉あと、「バーダー」と「ビッター」は何のことだろう。検索してみたけど分からなかった。 〉 〉 〉#3 ごう 〉 〉冬山で同僚と遭難し、ある衝動から同僚に手をかけるという内容。 〉良い思うのは、「ごう」という音が、最初は不安や絶望感を表す音だったが、最後の方では生命力のようなものを表す音に変化しているというところ。同じ音や状況が、心の変化によってその意味を変えるというのは面白いと思う。 〉でもその一方で、「ごう」という言葉に、いろんな意味を丸投げし過ぎかなという気もする。 〉あと、最初の3節目までは、状況が分かりにくいのでもう少し伝わるように書くべきだと思う。 〉 〉 〉#4 阿倍朋学園と南芝 〉 〉近未来SFの体裁で語られた、現代政治批判といったところか。現体制にとって都合が良いと思われる未来をあえて描くことで、現体制を皮肉るという趣。 〉作品の意図するところは面白いと思うが、ある程度、国内政治や国際政治を知らないと内容を理解できないような書き方なので、もう少し噛み砕いた書き方が必要ではないだろうか。それと、さまざまな話題を詰め込むのではなく、もう少し話題を絞り込むなどの工夫も必要かもしれない。 〉 〉 〉#5 送別会 〉 〉飲み屋の中の、一つの風景を描写したような文章。 〉「近藤さんにビールを注いだ日置さんは、わたしにもビールを促して、半端な量のビールを自身のグラスに自ら注ぐ。」などの描写は、その場の何気ない空気のようなものを上手く表現していると思う。しかし、どんな方向性で書きたいのかや、どんな表現をしたいのかといったことについての、全体的なまとまりが欠けているような気がする。言葉が散逸しており、コントロールが効いていない。 〉 〉 〉#6 神の在る国の物語 〉 〉(予選の感想と同じです) 〉同時に存在しつつ交わることのない「ふたつの国」や「ふたりの人」というイメージが面白いと思う。パラレルワールドとも違う、作者独自の世界を感じさせる。 〉物語に漂っているのは、静かな絶望感とでも言うべきものであり、その絶望感の中に癒しを求めているようにも思える。しかし、できれば癒しだけでなく、その絶望感の先にあるものを書いてほしい気もする。 〉それから、「日の昇る国」を「日出ずる国=日本」のこととして読むと、何らかの政治的な意味が出てきて、相容れない二つの政治勢力の対立といったものを暗に表現しているのかなと思ってしまう。 〉 〉 〉#7 そうじゃくなて 〉 〉(予選の感想と同じです) 〉亡くなった親から、そのまま引き継いだ家に住む夫婦の話。2階部分にばかり物が多かったり、家の重量バランスが悪かったりするエピソードを展開させることで、主人公の結婚相手である「キミ」の、母を失ったことによる埋めることの出来ない空白のようなものを、上手く、面白く表現していると思う。そして、そんな「キミ」に寄り添う主人公の、さりげない感じもいい。 〉前回に引き続き、良作。 〉 〉 〉#8 リンク切れ 〉 〉何かいろんなものが失われた未来のような世界を描いたSF、ということだろうか。物語の中で語られる一つ一つのイメージには美しさを感じるけれど、状況や内容が分かりにくいので、今一つ伝わりきらないものがあるような気がする。 〉何を表現するかだけでなく、どう伝えるかも重要。 〉 〉 〉#10 夜桜 〉 〉(予選の感想と同じです) 〉冒頭は、普通の人にはよく分からないウイスキーの銘柄や種類を意図的に使っており、専門用語ばかりの文章や、ウンチクを鼻にかけるような文章をパロディ化しているようにも見える。 〉中盤では、「瞬間にしか存在しない」という珈琲のうまさについての話題を持ち出し、美には、瞬間にしか存在しない美と、後世に残っていく美があるという考察を提示している。 〉そして最後に、グレンロセスというウイスキーを主人公に教えてくれた「昔の恋人」をウイスキーに投影し、ウイスキーの美味しさは不変だが、昔の恋人につながる美の記憶ははかないという結論へ至る。 〉よくできた構成だし、物語がしっかりと着地していると思う。 〉ただし、一番最後の「夜桜をみたい気分となった」というのは、話の流れとして少し唐突な感じがする。「美」という点では、夜桜も共通していると思うが、無理に押し込んだように感じてしまう。
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