今回もとりあえず書きます。
前回と同じで、貰った感想に対して感想を書くという趣旨です。
●掲示板
【176感想/qbcさん】
10すてきな三毛猫
はぐらかしと変わったことで構成されているのかな。
⇒そう言われると、見透かされているようで恥ずかしいですね。
【第176期の感想/岩西 健治さん】
「すてきな三毛猫」
なんとなく分かったことは、テーマや人物は毎回違っても、作者の書く世界は共通しているということ。それを説明するのは難しい(とくに今は酒を飲んでいるので)が、作者らしいな、というか作者らしい。
それはきっと人の書き方と、世界観の作り方が似通ってしまっているからなのだと思う。色とか味といったことで言えば、それは安定しているということであろうが、似ている分、前作と比較して弱さが目立ってしまう。
⇒同じ世界を書いているという指摘はその通りだと思います。自分の中では、現実でもファンタジーでもない「第三の世界」のようなイメージがあって、その世界のことについて書いているという感覚があります。一種のファンタジーなのかもしれませんが、いわゆるファンタジーと呼ばれているものとは、作法や手法が少し違うのかなと思っています。最近はあまり「第三の世界」を意識して書いているわけではないんですが、自然とそうなっているようです。
「弱さが目立ってしまう」のは、これを書きたいというものがあまりないからかもしれません。でも、そういう意欲のない状態だからこそ書けるものもあるはずだということは考えています。
●予選
2017年5月30日 23時11分0秒
すてきな三毛猫、って響きがまず気に入りました。すてきな三毛猫が幻想的です。
自分の中ではそれは矛盾していませんか? と思ったりもする部分があるのですが、作品の優しくて幻想的な雰囲気がとにかく好きです。
⇒「矛盾」というのは、携帯電話のことでしょうか。死んだ携帯電話なのになぜ音が鳴るんだ、とか・・・。もしそうだとしたら、説明が少し足りなかったかなと思います。ようするに、音は鳴るけど使えない(死んだ)携帯電話ということです。
2017年5月28日 19時26分27秒
とてもすてきな三毛猫でした。すてきな三毛猫だと羅列してあるだけあります(笑)
導入部からの前半、特に良いと感じました。説明が難しいですけど、興味を惹きつける書き方というか、お手本のような感じ。
流れるように読めました。日常の中でちょっと変わった感じを出す作品を、私が好むからかもしれません。
ただ、でもすてきな三毛猫〜からの後半は、前半に負けてると思います。差し替えを希望(笑)
女性との出会いを三毛猫がもってきた、ということなんでしょうけど、なんだろう、パワー不足?
三毛猫の不思議な拾い癖と、地雷の謎も掛かってませんし、勿体ない感じでした。
今期はピンと来る作品が少なかったため、今作に一票入れます。でも決勝に残っても票入れはしないかなあ。(弥生 灯火)
⇒後半に女性が登場するという展開自体はいいと思っているんですが、その描き方がいまいちだったかもしれません。物語や説明を放棄したような書き方になっていて、ちょっと気持ち悪い終わり方になってしまったかなと。自分としては、地雷の意味など、分からないものは分からないまま放置したり、物語がねじれたりするのもアリかなと思ったのですが、それが伝わるように書くためには、もっと工夫が必要だったかもしれません。
●決勝
2017年6月3日 21時21分48秒
「euRekaさん」は自身の作品と同じであると予選票で書いていましたが、わたしにはそうは思えなかった。「俺目線のヤスシ」と「僕目線の三毛猫」の構造は同じでも、ここ最近、「家」をテーマとした作品を連続で書いている「わがまま娘さん」に対して、テーマが違っても「euRekaさん」流の味付けにしてくる作風は普遍とも思えてくる。
⇒内容がかぶってしまった作者としては、かなり気になることだったので焦ってしまったのですが、第三者から見て気にならないのであれば、救われた気分になります。