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31 青空(空白) euReka 989
抽象的すぎる印象。この男女はいったいどんな関係なのか。男の職業は、状況は、年齢はなんなのか分からない。ここはどこなのか。
何かが何の形も取らずに何もかも分からないまま通り過ぎていった気がする。

32 とある二月の昼下り 三毛猫 澪 1000
生暖かい感じがしました。
先輩が一個の人物として成立していないように感じた。バレンタインに相手の部屋で「独占できた」関係ならば、先輩もすこしは後輩のことを意識したのではないだろうかと邪推する。
また、人物の心情を地の文で説明しすぎていて、メリハリがなくなってしまっているように思う。例えば「いきなり私の前髪をかき上げ、手のひらで額を覆った」といったシーンは、行動で二人の関係の親密さを示しているところで、地の文をもう少し減らしても余韻で情景を印象付けられたかもしれない。
そして「ゴミ箱の銀紙はなによ」といった小道具は、いきなり出さずに前半で伏線として仕込めたのでは、と思う。

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