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 久々の投稿に久々の感想を添えて、ついで感想お礼

1 死亡記事 アンデッド
 未来のお話で謎めいた部分を羅列していますが、設定の段階と言う感じ。
 と思ったのですが、記事と言うことで実はアンデッドさんは普通に窒息死でマスコミか何かがでっち上げの記事を書いたとかそういう裏があるんじゃないかなと、勘繰ってみたりしました。
 前者だと長編とかの冒頭部分という感じですけど

2 ハッピーマート事件 loooly
 初出勤で部長が誰かわかっているだとか、回線がパンクするぐらいの量をどこで潰して、どのように配置したのだとか、バキバキにするには袋もつぶれなくちゃだめじゃね? とか思ったりもしますが。
 主人公=犯人で気づかない幹部面々に面白さがある、またこの後どういう展開が待っているかも面白い

3 東京タワー 暮林琴里
 綺麗なお話。
 しまりのある文章で最後の締めも綺麗だと思います。
 東京に行くことになったと言うのは環境の変化という読み取りもできますが、やはり文章内で明かされないというのがちょっと残念かな。
 時代背景が読み取れませんでしたが、長編の最初と言うイメージです

4 僕の天使 のい
 冒頭はチャイムでも鳴らしてドアを開けたところでしょうか?
 舞い降りたとの部分からすると主人公に驚きが少ないような気がします、またペットになるというのは、母からの電話までの時間稼ぎなのでしょうが、必要かなと。あと最後に一人称が変わってしまってます(僕→俺)
 ラノベ的で軽くテンポ良く読みやすい文章ですが、改行や作法でもっと読みやすくなるかなと
 
5 第75期投稿作品 くわず
 開いた瞬間改行してくれ! と心で叫んだり叫ばなかったり。
 現実が虚構に摩り替わる不思議な感覚ですが一貫して固めの表現が多く最後まで次々と引きずりながら、状況が変わっていくのを感じました。
 引きずりの図式は面白く、それを1000文字で完結させているのがすごい。
 ですが、とかく読み辛い

6 ミュージック Chiro
 改行が多くテンポのある文章ですね。
 欠落は物語の最初の要因になるものですが、女子学生の不満足感と言うのは結構多いネタのように思えます、周りとのズレや妥協も然り。
 脱出の要因となる音楽からの描写は面白く、妬ましいのあたりが好きです。
 個人的にはこういう悩みを持っている人がジャケ写と表現するのがどうにも気に食わない、ジャケットでよくないかなぁと思うわけです

7 この部屋は埃がこげた匂いがするの ヨシ子
 冒頭:「面白い小説が書けないのはなんの変哲もないつまらない生活をしているからだ!と派遣のバイトを始めてみたが一日で辞めた。屑だ屑すぎる。一日って、いくらなんでも短すぎるだろ。」
 あれ、私いつこんなん書いたっけ? となるぐらい自分におきたのと似てると派遣って巧妙でずるい事もありますよね、このくらいにしまして。
 夕食の買出しにしか外に行かないというのは堕落してるなぁと、それを養ってくれる彼氏の愛やらが軽い文章で伝わってきます。
 とはいえこの堕落は厳しいんじゃないかなと思ったり、書くためには読むことも必要ですし、刺激も必要。このままじゃ厳しいな。
 短編としてより、長編の最初と言う感じがまたもや、二人の行く末もいろいろありそうじゃないですか
 
8 フォーエヴァー・ヤング yasu
 主人公がいったいどのくらいの年なのかが気になったり。
 流行に敏感で今風の考え方と言うのがいまいち良くわからない私は流行に取り残されているのですが。
 ヤングっていうのが古臭い言い方というところと、そのギャップを楽しむべきなのでしょうか。
 不倫については正直大げさに過ぎる。流産しちゃったから(別にしなくても)不倫と言うのはそこまで重大な事件だろうか?
 突然出てきた悠美ちゃんが人と言うより、不倫対象という物のような気がしてならない 

9 SILENT IN THE MORNING しん太
 季節は冬以外、5時ぐらいの散歩は気分がいいですよね、早朝の冷たい空気や、静かな町にかすかな光。
 早朝散歩を好む人は多いのでしょうが、出会わないゆえに主人公は考えをめぐらせる。なんとなく始めた散歩がなんとなく終わると言うのもリアリティがあると思います。
 気になったのはトレーニングウェアに着替えのところ、トレーニングウェアがあって目覚ましでもなく早朝に目覚めるというのは習慣とまではいなくとも、早朝散歩に慣れているのではないかと考えました。
 何が言いたいかといいますと、人がいないのにも慣れているんじゃないかなってことです。どこかはじめての感覚を描いているような気がしましたので。


 感想はここまで、小説作法などについてはほとんど書いていません。
 感想とはいえない感想もあるかと思われますが、気に食わない点があればご指摘ください。
 
 ここから感想へのお礼。
 >黒田皐月さん 
 #25 古井戸で
 それならば、村を捨てた者にはどのような末路が待っているのでしょうか。
 たぶん重要なのはその選択肢だと思います。選択を他人に任せる組織から脱却したときには、自分の責任の重さと、選択の自由が与えられるんじゃないかと、それに耐えられるかどうかは別なんですけどね
 ご感想ありがとうございました。

 >DCさん

 納得できない点について。
 「作者自身がどこかの昔話をかりて書いている気がする。この作品はこの作者によってかかれなければならない、という独自性がまったく感じられない」
 以上の部分が見事に当てはまりますね、私も聞いたことがあるような無いような。オリジナリティを出そうという部分が無いわけではないのですが、読み直しても自分っぽさが感じられないと言う部分に同意いたします。
 一言ですが、どちらかと言うと独裁者よりも村人の選択のお話しというイメージで書きました。後は繰り返しの多用と誰も井戸に落ちないのでオチが無いという暗喩だったり(後半は後付っぽい
 参考にしたい点について。
 破綻が無いというのはうれしいのですが、個人的にもそれだけのお話しという感じですね。
 設定が古井戸(たまに毒) で勇気、科学、大工、と発展の要素を入れているようで実際は発展しないし、最後に出てきた村人も誰? と言った感じ。
 繰り返しの神話手法みたいなものを試してうまくいったならうれしいところ
 ご感想ありがとうございました
 
 最後に古井戸のアイディアは村上春樹「ノルウェイの森」な気がします。関連性は無いんですけど対象としてのみ。

 ということで感想〜9と感想のお礼でした、続きは後ほど、多くなりそうならまとめて再投稿します
 

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