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 なるほど、こういう読み方があったかと面白く拝見しました。
 
 私は自分が親になってしまったせいか、この作品の先にある日本の全景としてはとらえられなくて、もしくは、親になって子供が遊んでいる姿を見ているせいか、子供の社会の中における子供の動きがよく書けた作品だなあと思いました。
 特に視野の狭さがよく表現されていると思いました。自分の身長や目線をうんと縮めて子供の世界に入ったときの窮屈さといえましょうか。
 この作品の持つ影は、読む人によってとらえ方が変わるのでしょう。私も年を取って、世間を生きていくうえで感じる社会というものの風当たりをそれほど感じなくなってしまったし、自分の人生について深く思い悩むこともなくなったので私にとってこの作品の影は、子供時代におけるある種の、誰もが知っている暗い影であると感じました。そしてこの話に教訓めいた光を当ててしまうと、その影のもつ濃度を薄めてしまうのではないかと考えます。
 私の中では「仄あかり」を抜いた作品となりました。

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