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 「恋」を書いたときに回りくどいような書き方を止めたほうがいいのではと指摘してもらったので、それもそうかもと思い、なるべくシンプルな飾り気の無い実際的な表現で書く練習をしていたわけなんですが、なんだか急にジレンマに陥って、5年前の作品をひっぱり出し手を加えて書きたいように書きました。


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 認知症については、祖母の件で15年くらい介護に参加しているから容易に想像つくので、家族の心労を思ったらこの家族が特別冷たいとも思えない。作品中のおじいさんの症状はそれほど扱いにくいタイプではなさそうだけど、それでも家族という血族の中にあってはいろんな問題があるんだろうと思うと大変気持ちの重くなる作品でした。このおじいさんもいったいいつまで入院できるのか家族も気をもんでいることだろうとか、背景の様子がね。
 ところで、私の友人の看護師(私の友人はほぼ全員看護師)が夜勤の時に認知症のおじいさんが暴れだし、上から馬乗りになって押さえつけ、その際に顔を殴られたためナース服も顔も血まみれになり、それでも押さえつけて鎮静剤を打ったことがあるそうで、深夜の血染めのナースは語り草になったそうだ。祖母の場合はすぐ自殺未遂するので(首つったり手首切ったり)対応が大変だった。それからどういうわけか力が強くなるので、カーテンレールを(カーテンじゃない所がミソ)引き剥がして向かってこられたときには殺されるかと思いました。毎日肉弾戦だったので、かなり消耗したのを思い出します。三味線折ったりね!唐紙破ったりね!


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>「プライドってどんな味だろね」
>「まずいんだ。ホコリだもん」
うまいこと言うなあと思って、私も「ははは」と笑いました。特に今は心に残る。印象的なセリフが多いのが宇加谷さんの特徴ですよね。イメージとしてはどうしても浅草が抜けなくて銀座というよりは浅草で読んでしまいました。

続く。

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