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The Little House

丁寧な文章なんだけれども、何を伝えたいのかが不鮮明だった。

「ちいさいおうち」というのは実際にあるようですが、
これを読むとバーローwww的に謎がぜんぶ解けるのでしょうか。
私は体は大人なのに心は子供で非情かつ残念です。

これは女優が結婚しなかった理由を、
>「わたしは木でできた人形。鼻の低いピノキオ。いつか人間になれる、いつか
>「そして、あなたはピグマリオン。あなたは、わたしに自分の幻想を映して、ついには溺れ死んでしまうのよ」
>「真実か、それとも虚言か。そんなことはどうでもいい。私はおまえに、溺れてしまった」
あたりに仮託しているのでしょうか。

たぶん私が読みこなせなかったのは、どの人物の視点に共感していいのか
分からなかったからだと思います。
「父とそっくりの男性=演出家」に対して「父」があまり良い感情を
もってないことは「父」の素っ気無い態度から分かるのですが、
ただそこを描いているのが孫娘視点。
この孫娘視点は祖母のあたたかな人柄をしのばせることに機能している
と思うのですが、ここと「父」の素っ気無い態度とがちぐはぐな感じ。

そして女優のかりそめの恋(虚構?)と
女優と言うよりかは祖母の姿(現実?)の対比で、
その関係の崩壊として家が取り壊されるという感じなのでしょうか。
ここに、「父とそっくりの男性=演出家」を出して「父」と対決させ、
人間的ドラマのピークと家の取り壊しという象徴をリンクさせたらば
良かったのでは、と思いますが見当違いだったらすみません。恐縮です。

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