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4 忘れられた昼食

面白かった。この一連の作品は村上春樹を思い出させる。今作で言えばデニーズとか警察官とか(デニーズの店員と警察官を比較するとことか→そういうところが主人公が読者の目をはぐらかして主人公の内面を想像されることを拒む)キーワードに春樹がちらちらする。
私はこういう作風が好きなので(主人公が巻き込まれている事態に対してびっくりするくらい他人事のような顔をしている、読者に理解されることを求めない主人公)次も楽しみにしている。

この会話も好き。

>「それが私が義父の殺害を依頼した一つの仮説になるのは当たり前ですよね。」
>「まるで他人事のように貴方は仰る。でもまあいいでしょう。我々は我々の>やり方で掘り下げていくだけです。もしかしたら貴方もふいに思い出すかも>しれない。」
>「昨日の昼食も思い出せないのに?」何となく挑発的な発言をしてみる。

最後の会話でうまくしまっているので、これは要らないかもしれないと思った。
>何となく挑発的な発言をしてみる。

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