仮掲示板

69期感想 1〜4

 こんにちは、わらです。え、お前だれ? と思われた方、ああ、うん、そうですよね。
 実は掲示板にお邪魔するのは初めてではないので、なんというか出だしが歯切れ悪いのですが、ご迷惑でなければ今後もお邪魔したく思っていますのでよろしくお願いします。

 ぽつぽつ投稿させていただいておりますが、感想を書いてみたく思います。
 感想というのは思ったことを書けばいいので別に書き方なんぞなくていいものなのでしょうが、そこにもやはりいろいろあるのだろう、と、こっそり皆様の感想を拝読するうちに思っていました。それが今まで、僕しかいない部屋でパソコンの前で思わず声を出して「すげー! おもれー!!」とか、「え、なんで?」と言ってしまったりしていたのに感想を書かなかった理由の一つです。同時に様々な議論に対して傍観していた理由の一つでもあります。
 今でもやっぱりいろいろあるのだろうとは思うのですが、さっきまで過去の書き込みを読んでいまして、ああやっぱり書きたいな、と思った次第です。不備もあるでしょうが、というか不備だらけでしょうが、とりあえず思ったように書いてみますので、何かございましたら言ってください。


我ら普遍の子供 くわずさん

 初っぱなから「これで感想のつもりか」と言われそうで怖いのですが、すごく楽しかったです。もうほんとおもしろかったです。
 「2000の兄弟は肥えて動けなくなり」が個人的にすごくツボにはまりました。がんばって西を目指してカロリー消費量もハンパではなかったと想像しますが、2000人は何をしていたのか非常に気になります。あと獣の腹に収まった300人の劇的な復活も背後には隠れているはずで、時間と根気さえあれば50001通りストーリーが想像できそうです。
 あと僕はこういう引き算が苦手です。私事ながら、天狗と忍者が戦うというほんとうにどうでもいい小説をこつこつ書いているのですが、戦闘のシーンになる度に最初いたザコの数とやられたザコの数が合わなくて困っています。その点もすごいなぁ、と。いや、僕は数が合うのか計算してないのですが。


事実だけを話そう。 SKYさん

 うーん、そうかなぁ。と思いました。「事実は小説よりも奇なりと言いますよ」なんて今さら言うのもはばかられますが、駄作にならない可能性はたくさんあると思います。
 細かいことですが、せっかくこれだけ既存の、というか国語の時間に習うような文章の書き方を逸脱しているんだから、「……爆。」のところは「(爆)」の方がわかりやすいんじゃないかなぁと思います。なんというか僕は頭の中も(爆)なので、「爆」という名前の新キャラが登場して、話者が心の中で呼びかけているのかと思ってしまいました。もっと言うと、「やっぱり大輝君だった」と続くので、急に現れた謎の新キャラ「爆」の正体が大輝君だったのかと思いました。いや、本当の話です。それと、これだけ若い文体、形式を採っているにも関わらず、「由美子」という名前には昭和の匂いがします。ちょっと違和感がありました。


青春だらだら 藤袴さん

 とてもかわいらしいです。また細かいことですが、段落の頭にワンブランクは、間違えて入れなかったのか間違えて入れたのかが気になるところです。
 「これなんのお金だろういいや持って行こう。」の、読点すら許さない決断の早さは、この作品に確かなテンポを与えているように思います。ただここ以外のテンポはずれているように感じました。もったいないなぁ、と僕は思います。


ウサギとカメ 悲劇のMさん

 僕が読みながら予想したオチは、ウサギがやっとこさ山頂についてもまだカメ来てなかった、というものでした。僕ほど陳腐なオチだとは思いませんが、ちょっと弱いかなぁ、と思います。発想は悪くないと思うのですが、もうちょっとうまい見せ方もあったのではないか、と思うと残念です。
 ここまで、改行の後ブランク入れない方が多いですが、悲劇のMさんには納得です。「!」と「?」の後はまあ空けない人も多いからなとカウントしないことにしても、改行の後ブランク入れると1001文字になってしまうのですね。あといつも喧嘩しているのに妙にカメの物腰が柔らかいのは、やっぱり腹黒いからでしょうか。伏線でしょうか。深読みしすぎでしょうか。


 今回はここまでということにさせてください。絞り出すように書いていたら疲れてしまいました。あとこれでもずいぶん推敲しました。なるべく早いうちに続きを書き上げたいなと思います。

 ああそれと、この感想では評価対象や基準については全く考えていません。書き終わったら次の作品へと、僕と作品とでなるべく一対一で考えるように努めています(もちろんいろいろ介在してしまっているのだと思いますが)。そのうち僕も独自の基準だとかいろいろ考えてみたいとも思っていますが、今回はとりあえず、ひとつひとつ見ながら単純に思ったことを書いていきます。
 前書きも後書きも言い訳がましいのは、ひとえに引っ込み思案で臆病者だからです。すみません長々と。

運営: 短編 / 連絡先: webmaster@tanpen.jp