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Re*2:66期全感想その3

 
 こんばんは、こんばんは、三浦さん。


 qbcさんの過去の作品では「コットンワンピース」や「生活問題」「自慰」「美術館でのすごしかた」など、語り手がきちんとそこにいる作品では、私も三浦さんのような感想を持っていました。しかし今期に限っては、主人公自身がその立ち居地に疑問を呈しているような雰囲気を感じたので、このような感想になりました。
 三浦さんの作品はqbcさんで言うところの語り手が、パズルで言うならちゃんとどこかのピースにおさまっていると思います。そのパズルのピースを拾い集めながら、これが語り手だったかこれが背景だったかと何とか組み合わせていく作業が面白いです。「みやび」などは、語り手の指し示す方にピースを集めていけばちゃんとその作品世界を歩いていけるのですが、それ以外は全く手がかりの無いパズルを作るようなものです。そういう迷い方は1000字独特であると思いますし、その1000字という舞台を自由に使えるということもまた含めてすごいなと思います。そのすごさを感じたのはまさに最近なんですが、最近の鋭さは特筆すべきですね。以前はそこまで感じる事ができなかったです。

 現代文に関しては、簡単に言って「ウォーリーを探せ」と同じようなコツで点数を稼ぐので、小説を読めている事にはならないと思います。「自分の感想や見解や感情をいれない」というのが一つのコツですからね。感情を伴わずに小説を読むなんて間違っていると思います。で、そういう一面的なものの見方を手にしてしまうとそこから抜け出すのに苦労するんです。ですから私には三浦さんがうらやましいです。

 風邪のご心配を頂いてありがとうございます。夏風邪の方が辛いと思いますがどうでしょうか。それにしましても季節の変わり目、どうぞお体おいといください。

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