仮掲示板

89期感想1〜7

 今更ですが感想です。今期は寂しいですね。こうまで露骨に寂しいと来期の作品にどれくらい力入れるべきか迷います。全力投球で反応が期待できない状況だと張り合いがないので。でもそれで手を抜くと読者も離れてダメスパイラルに突入するので、えー、いろいろ考え物です。

 的外れに辛辣なことばかり書いた自己満足感想なので恐縮なのですが、そういう感想なので期待しないこと、あと嫌な人は読まないことをおすすめしておきます。あんまりにも感想少ないから、来期以降への呼び水の意味も込めて、一つでもクズでも感想は多い方がいいんじゃないかと思いまして。



1 とある詐欺師の魔法の杖 アンデッドさん

 とてもおもしろかった。
 ただ如何せん、イタリアっぽい要素が最後の老人のジョーク的なオチにしか感じられなかったのが残念。イタリアである必然性が見えなかったのでした。
 あとなぜタイトルを、僕のようなバカヤロウが何かしらを期待してしまうようなシロモノにしたのだろうというところが謎です。そこもあまり必然性がない。強いて言えば、この老人レベル5の能力者とか? でも多分、語呂がよかったからじゃないかと思うんです。


2 吸血鬼マイク 山羊さん

 よくわかんなかった。
 どうしたらおもしろくなるかいっしょうけんめい考えて、全ての三点リーダを「w」にするとおもしろくなるという結論に落ち着いたのだけど、きっと作者の方が目指しているおもしろさとは絶望的にベクトルが違うんだろうなあ。
 続き物を敢えて出す楽しみってありますよね。でもそうする場合は、単品でもおもしろいけど前編読んだらもっとおもしろくなるよ、という風にした方がいいんだろうと思います。「遥か昔、マキという王女がいたが」で唐突に固有名詞が出てくるので、続き物の印象がとても強くなってしまう。ここは「ある王女」くらいにしておくべきでせう。前提にしちゃうとダメですね。今後「ある意味続き物」ばかり書こうと思っているので自戒にします。



3 白いカラスの話 次人さん

 漫画でよく見る汗のエフェクトが出た気がした。
 まとまりもあるしオチもついているように見えるのだけど、全然うまいこと言えてないしオチてもいないと思うのは僕だけでしょうか。そうですか、僕だけですか。でも僕は「どうだい、うまいこと言っただろう!」と悦に入っている作者の像が浮かんでしまうのです。
 文章には一定の完成度があると思います。好感を持って読めました。でもまあ、これじゃあ、そりゃ、鳴かず飛ばずだろうなぁ、と鳴かず飛ばずな僕はしみじみ思いましたよ。


4 『月下』 石川楡井さん

 ますます冴え渡っているなぁという印象。
 ぐろいの個人的に好きではないから、嗜好の問題でいい印象は持てないのだけど(それは仕方のないことだと思うんです)、「お前の味、美しき美美美美美慟哭……。」ここいいなぁ。すごいなぁ。ダダイストのなんとか新吉の「皿皿皿……」ってやつを思い出したんですが、そういう陶酔とリアリズムの狭間っていうか、そういう境地が見えた気がします。いや珍しくこういう言い方するけど本気でそう思う。ここはほんとにかっこいい。


5 マフィアと少女 ユウキさん

 ある意味おもしろかった。
 僕は好きですよ。こういうの大好き。できれば作者の方にはこれを本気で書いていてほしいな。だって僕こういう香ばしいの眺めるのが大好きなんだもん。

香ばしいポイントベスト3
第三位
「俺の意識は、そこで途切れた。 / 薄れゆく意識の中、俺が最後に見たのは、」
 途切れてねぇwwwwwwww
第二位
「名は持たず、ただ、コードネーム''X(イクス)''と呼ばれている。」
 イクス!!! かっけえ!!! イクスさんかっけえ!!!
第一位
「まぁ、すべて俺が片付けたが。」
 パネエwwwwイクスさんマジパネエっすwwwwwwww

 ってね。性格の悪い読者にボロクソに言われるから、空気読むとかそういうベクトルではなくて、評価してほしいのならばある程度読み手を想定して作品を書く姿勢は必要だと思う。金たんなんかは多分プラスにしろマイナスにしろ評価を求めてないから好き勝手書いてるみたいだけど、本作からは「評価してほしい」という気持ちがにじみ出ているように思います。
 ユウキさんはモバゲーとかだとそこそこいい線行ってると思います。最後に見たの恋空が流行ってた頃だけど、こういうのいっぱいあった。
 

6 桜の空 十和さん

 よーしじゃあさっそく行ってみようか、香ばしいポイントベスト3!!
 って、やらないよ。同じことやったってそれはそれで楽しいかもしんないけど、この感想見てる人が求めてるのはそれじゃないもんね。
 というわけで、香ばしかったです。僕はニヤニヤできたから満足!

 僕がステレオタイプだと思う香ばしいお話のセオリー
・中学生〜高校生の男女が恋をする。
・どっちか死ぬ。
・男は不良だけど大勢でツルまない。
・そして高潔な正義感を振りかざしていてイジメとか許さない。
・そんでもってやたらとケンカは強くて無双状態に序盤で突入する。
・女は家族とうまくいっていないか、親友に裏切られたりしている。
・そしてリストカットの常習。
・そんでもってだいたい身籠もって下ろす。
 そのうちこういうお話書いてみたいです。


7 カツオ わたくし

 バルザックの人間喜劇っておもしろいですよね。まあそういう着想から書き始めました。
 今年バレンタイン日曜でしたね。しくった。男子もそわそわしようにもできない季節じゃないですか。特に義理でもいいからと思っている彼女がいない男子にとって、バレンタインが休日の時の落胆は筆舌に尽くしがたいものがありますよね! ね!(共感の押しつけはよくない)
 大学はとっくに春休みで関係ないから、そういうところに実感込められなくて困ります。


 なんとか今期が終わる前に全部書きます。

運営: 短編 / 連絡先: webmaster@tanpen.jp