第87期 #34
つまり爆弾って言葉は小説で多用される。
少しだけ変えてみよう。子音と母音を工夫して。そうするとバクダン→アクマとなる。
悪魔の爆弾。良いじゃあないか。そしてそれを誰かが映画館で見ている風に、三人称的に、映像の世紀、ライカのアメリカの爆弾。ああ間違ったアメリカ間違えた。でもアメリカ良いな。ライカの爆弾、アメリカの悪魔。あ、駄目だ。爆弾、ライカのアメリカの悪魔の。ああ駄目だ。どんどん駄目になるなあ。
クリント・イーストウッドとジョニデとジミヘンが一緒に素晴らしく泣ける映画を作ったので、全人類が幸福になっていた。
しかしわたしは。ジャック・バウアーがいきなり目の前に現れて、銃を突きつけられて「みかん以外のみ、かんを言え! はやく言え!」って言われたけれどもうなんていうかみかん以外のみかんってはっさくしか思いつかなくなってしまってでもみかん以外のみ、かんって言うくらいだからかんってつかなくちゃいけないんだろう? だいたいはっさくの名前のつけ方がおかしくてきっとはっさく地方だか八朔って名前から取られたんだろみ、かんにしないで。なんか信長の野望で出てきた気がするよ八朔って。武力64知力55くらいの感じの八朔なにがしって武将で。
ジャックは5、4、とカウントダウンを始める。No……。3、2、No……1……No、Oh……God……Shit! GO! GO! Oh……GO! そういう感じで結局はジャック・バウアーは許してくれる。24Hって見たことないけどきっとそんな感じの映画なんだ。だからジャックなら大丈夫なんだ。ジョニデはどうだろう。シザーハンズよかったですね、なんて言ってしまったらきっと二度と心を開いてくれないに違いない。カウントダウンが始まったらきっと助けてくれない。
だけれどシザーハンズ。機械だって、美しいよ。3Dポリゴンモデリングソフトでむちゃくちゃに作って、それを参考に彫刻をする作家だっているんだ。三原則。虹と花だけの景色を、ジャズとロボットが手を取り合っていく。自分はロボットは乗り込むタイプが好きだけれどな。つまり運転するやつだな。俺は駄目だな。でかいのは嘘臭くて。せいぜいボトムズまでだな許せるのは。乗り込むタイプはそれ以外だとさすがに嘘臭いよ。あたしは獣神ライガーが好きだな。少年がぬめぬめと取り込まれていくシーンが好きだな。いや、そういうことは聞いてないんだけどな。