第242期 #1

上海ホテル

出張で上海に行って、由緒のあるホテルに泊まっていた。そのホテルは戦前からあった建物であり、歴史的なものが好きだからそこを選んだ。チェックインして、ホテルのカフェで一服。その時、大学の後輩のR君と会った。
R君と会うのは卒業以来で、本当に嬉しかった。話を聞いたら、彼は上海の不動産会社に勤めていて、今日は用事でこのホテルに来ているそうだ。これからまた仕事があるみたいで、コーヒー1杯を飲んで帰ることになる。貴重な時間であるため、大学の話とかで盛り上がった。
そしてR君は急に、「このホテル、結構歴史がありますよ」と言い出した。
「そうみたいね。」俺は言った。
R君は、「戦前のとき有名人が泊まったりして、いろんな事件の現場だそうですよ。噂で幽霊が出るみたいです。」と言った。
「へーそれは面白い。」俺は逆に興味があった。
「僕は不動産やっているから、そういう情報たまに入るんですよ」とR君が自慢げに喋っている。
コーヒー飲み終わって、R君は帰った。俺は部屋に戻り、プレゼンの準備をした。

出張は無事に終わり、北京に帰った。半月後、大学の同期で友達のA君と食事をすることになった。その時、上海でR君と会ったという話をしたら、A君は、「え、R君って、半年前海外出張して事故に遭って、亡くなっているよ。知らなかったの?」と驚愕した顔をした。



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