第236期 #1
日本に来たとき、最初は学校の寮に住んでいました。その寮は駅に近くて、毎日外でご飯を食べています。
ある日、私は路地裏の小さな中華料理屋に入りました。椅子に座って、メニューを眺めて、すぐその店は中国人が経営していることが分かりました。
「中国人ですか」と私が店員に聞くと、「是(はい)」と答えました。
「私も中国人です」と私は中国語で話しました。
「おお、中国の留学生か!どこの出身?」厨房のマスターも話を聞いて、私に中国語で話しをかけてくれました。
「北の方です」と私
「私たちも北だよ。どの省?」マスターが。
「山東省です」と私
「わ、我々も山東だ!山東のどこ?」なんと、同じく華北出身だそうです。
「徳州ですよ」と私
「まさか!俺らも徳州だよ!同郷だ!今日は割引にするわ!」マスターは大興奮。
私は美味しい中華料理を堪能し、半額で払いました。そして、店を出ました。本当に不思議な体験でした。遠い日本で、同じ市の出身者に会うなんて。
しかし、困惑したのは、その店の名前が「上海料理」でした。