第232期 #3
天国で住み飽きた ヤツが神様に難題を、、、 「なにがしたいの?」 、と神様。。。
男はオリーブの枝をギフトされ天国の大地、雲の足元に沈み天を見あげる、、、地上を目指す。
ほどほどの集落で道を歩く少年に会う。
その前に降りていく。 どうやらオレが見えるようだ。
うしろの犬が訝しげな表情で見上げる。
「アっXXXXX」 子供が話しかけてくる。嬉しそうだ。
それなのに、
〜何か不安がきざし男は杖を振って空へ舞いあがった。
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この世界。居心地がよい。 風に吹かれ舞い上がると雲の上に休める。 ギフトの枝を
トンと突くと。 雲が柔らかな台地になる寝そべると温かい陽光が気持ちよい。
枝を振れば、雲の天蓋が広がり暗くなる。 風も止まりわずかなそよ風が残りあたたかく心地よさが満たされる。
下を見ればあっけにとられた子供が消えた姿を捜している。 やはり、上に上がったのは
見られたようだ。 見上げている。 犬は興味を失ったのか。吠えもせず。 家への帰り道を
歩き出した。
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さっき、上昇するためにオリーブの杖をトンと突いたときすこし大地に接した。 ズンっと何か重い感じがした。
これからも大地に接すると、きっともう跳べなくなる。
そんな予感が芽生えた。
心地よい雲の大地に寝そべっている。
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其れならば、「何がしたいの?」 とおっしゃっていた。
「何が出来るのだろう?」
男はうつ伏せになって地上を見た。すこし様子を見よう。
あの少年が言ったこと、楽しそうな声だった、理解したい。
どこに行ったのだろう?
もし、飛べなくなるなら何処に下りよう。
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道を歩く人の行く先も知りたい。あの山の向こうにも、
居る人たちは同じようなのだろうか?
自分は何が出来るのだろう? 「何がしたいの?」
神様の声が聞こえてくるようだ。
わからないから。楽しいのかもしれない。
ああ、「何が出来るでしょう?」 お聞きすればよかった。
見送ってくれた少女の気持ち。
周りの人々の気持ち。よくわかった。よく分かり合えたあの雲の上の世界。
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何が出来るだろう? すこし、様子見て何処かに降り立とう。
「何がしたいの?」 声が聞こえている。