第155期 #18

同じ阿呆でも踊りません子

伊豆です。朝です。晴れてます。もうすぐ東京へ帰るので、なんかセンチメンタル?連れて帰ろうか迷ってます。連れて帰れば東京でセックス三昧です。一方、真面目な親戚筋は当然怒るでしょう。お前それはいけないよ、気持ちはわかるけどやっちゃいけないことなんだよ、まああと5年もすればわかると思うよ。諭すように語るでしょう。俺もね、若いころにあったなあ、踊り子にメロメロになっちまってさ、もう少しで旅に出るところだったよ、旅に出たらまあセックス三昧だよね。でも寸でのところで踏みとどまったよ、止めてくれたのがお前の親父だよ。恩があるんだよ、俺はお前を止めなきゃなんねえ、でね、すでに連れて帰ってきてんだからさ、その辺はうまくやらないとね、踊り子のバックにとんでもないもんがいるかもしれない。たいていはね大丈夫、でも気をつけなきゃなんないよ、まずね、ええとすでにセックス三昧だよね、わかるよ、別に責めてないからね、俺だってそうなるよ、だから、その回数をねちょっとずつ減らそうね。1日に?10回?オーケー、将来楽しみだ、いっそね、それだけ相性がいいならね、突き進んでもいいと思う。俺、応援する。その相性の良さはね、日本の宝だよ。いきなさい。え?どこへってお前、どこってことはないけれど、あえて言うなら快楽の館へいきなさい。そう、熱海さ。親父?そんなもんは些細なことだ。俺がなんとかしてやるよ。説得する。宝を育てるのが俺たち大人の責任じゃない。宝はね、磨き上げることによってさらに輝きを増すんだよ。日本の宝が、世界の宝になりうるんだよ、イチロー方式だ。やがては宇宙の宝になるかもしれない。宇宙の宝を育てるのが、俺の夢なんだ。夢見させてくれよ、こんなおっさんに夢を、少女にパンケーキを。



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