第133期 #2

もう一回、チャンスをください

桐月藍斗(きりつきあいと)を小3になって初めて同じクラスになったとき、好きになった。話すのも楽しい、いつも一緒に何かをしてるのが当たり前で…。でも、そんな楽しい日々も今日でおしまい。「桐月は家庭事情により他の県へいくことになった。明日の朝には出るそうだ」この発表があってたら、正直焦った。今日の間に気持ちを伝えなくっちゃ!…………    結局、夜に…。
チャンスをください。もう時間がないんです。と強く願ったとき−
「おーい!」えっ!?慌てて窓から外を見るとそこには藍斗が…「なんで!?なんで来たの?」「来ないわけにはいかねえだろ。今日ずっと悲しそうな顔してたよな。」「うん。だって、だって、あんなこと言われたら…」涙が溢れてきた。「泣くなよ。俺だって……それよりお前のことが好きだ。降りてきてくれねえか?」「あっ、うん!」ガチャ
「あっ」私が出てくると目の前には藍斗が……



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