第9期決勝時の「なし」票です(2票)。
よほど「ナオミ」に投票しようかと思ったが推薦作なしにすることにした。やはり引っかかるのは「愛してしまったから」の部分で、私が男だからか知らないが、作者さん直々の解説を聞いても少しも腑に落ちなかった。
今回の一件を通して、それが正論であれどうあれ作者が自作品に関して掲示板等で語るのは投票者にあまり良い印象を与えないことがつくづくと分かった。ただ、中里さんはそれを行いつつでも優勝できる実力を秘めていると思われるので私の意見なんぞは気にせずに我が道を行ってほしい。
他の2作品について
園芸論は確かに面白く、目新しさもあるがそれだけという感じもするし、猫のドイさんはほのぼのとした秀作ではあるが他の2作品と比べればやや見劣りする感が否めない。
参照用リンク: #date20030514-001828
自作以外の候補作。
私は、この2作品のどちらにも投票することはできません。
まず『猫のドイさん』
『話す猫が発見されたということぐらいは、テレビや新聞で盛んに取り上げていたので世情にうとい僕でも知っていた』
ということは、『話す猫』はまだ珍しい存在なわけです。
その猫が既にどこかに勤め、仕事をし、商談に出向く。しかも結婚して家庭を持ち、娘までいるらしい。私はこれに納得できません。
次に『園芸論』
『園芸は鉢に始まり鉢に終わる』ような構成だったら、投票したと思います。
これだけの短い文字数で一つの世界を構築するのですから、冒頭からの総ての言葉が一つの無駄もなく終わりの部分へと収束していく作品が私は好きです。そういう意味で、私の好みではありませんでした。(中里奈央)
参照用リンク: #date20030505-132909