第37期決勝時の「なし」票です(1票)。
自分は予選投票時に通過者1名に投票はしたのですが、自分の感性とははっきり異なるものが残ってしまったので、今回決戦時の推薦作品はなしとさせて戴きます。
「緑の草原を夢見て」
エントロピィはよく宇宙物理学とくにSF関連の創作物に引用されやすいものではあるが、作中に言及してある通り、熱力学の気体の属性をあらわす状態量でしかない。と言うことは、宇宙原理とエントロピィとの関連性を薄いと感じる読者は少なくともいるはずだ。ちなみに、エントロピーと星間距離は余り関係ありませんし、関係ないなら段落を毛て欲しいと思います。
それに、千文字中の前後をようやく繋ぎとめているのは祖母というファクタそれのみであり、それを強調したいのなら前半の宇宙原理の説明は不要ではないだろうか。
「いっぱいのかけそば」
1000文字で書こう、というアイデアを評価。
しかし、落語(これについては詳しくないので印象的に)では定型過ぎるし、ショートショートならつまらないという評価を受けるだろう。厳選された選択したのではなく、適当に摘ままれた作品が並べられた、そうした印象がぬぐえない。
「現在」
これはデカルト劇場についての話でしょうか。
参照用リンク: #date20050916-131414