第257期決勝時の、#2出会いがしら(柴野 弘志)への投票です(1票)。
自分ではどうにもならない運命や宿命みたいなものは、程度や種類の違いこそあれ、誰にでも一つはあるものだと思う。
この作品の主人公は、救い難いほどの「せっかち」という性格によって、結局死んでしまい、幽霊のようになってしまう。
その物語には悲しみが漂っているが、会社の同僚によって「花が手向け」られ、主人公の運命や宿命の理不尽さに同情が寄せられる。
今の社会では、この作品の主人公なんて、ただの迷惑なダメ人間かもしれない。
そうした、今の社会へのささやかなアンチテーゼかなと思ったので一票入れたい。
参照用リンク: #date20240306-200834