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第254期予選時の、#5誰も来ない洋服店(euReka)への投票です(1票)。

2023年11月13日 15時35分1秒

今回はシュール勢が大半を占めたのですが、この作品もこの先どこに連れて行かれるのか途方に暮れる結末に、独特さを感じました。いえ、店の存在理由から接客についてまでツッコミどころは満載なのですが、それを許容するのが短編小説の読み方では、とも感じました。

『時代』は今回唯一の非シュール系作品ではありましたが、どれだけ何を言われようとも、初デートの待ち合わせに来た女性が挨拶もそこそこにスマホ撮影を始めてしまうのは"清楚"とは感じられにくく、テーマが”時代”である作品世界に齟齬を来しているように感じられてしまいました。

『such as such can』は as 〜 as possible のもじりなのでしょうけど、人を幸せにしない技術発展の空しさを感じてしまいました。その家族が狂った理由が判然とせず、否定でも肯定でもない傍観に、着地点の不明瞭さを感じました。落ち着かなかったです。

『梅干しはセンチでハードボイルド』は超短編が生きる、見事なハードボイルドの展開でしたが、冒頭の「アイツがこの家に来なくなったからだ。」と中島みゆきの『タクシードライバー』の歌詞が、合うようで展開にそぐわないように感じ、分からなくなってしまいました。

『ネッ友』は、現実に本当にありそうで、いえ、たぶんもう実現しているでしょう。それだけに主人公は”私”にしておいた方が一般化が増すように感じました。

参照用リンク: #date20231113-153501


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