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第251期予選時の、#7笑うな(朝飯抜太郎)への投票です(1票)。

2023年8月20日 18時25分32秒

筒井康隆の「笑うな」はバレてはいけない緊張感があって、それを読者が盗み見している感じがよりおかしみを誘う構図になっている。この作者の「笑うな」はいったいどこが「笑うな」なのかな、と最初思ったが、小説になっているこの瞬間が、一度きりしか来ないであろう青春の一ページが輝かしい瞬間、と考えると、笑ってなんかいられないというのはとても理解できる。笑うな、って言われてもさあ、笑えちゃうじゃない、という気持ち、刹那的な感じもしてとてもさわやか。地の文の突っ込みもさりげないし、これは「笑うな」の違ったアプローチだなと思った。
その青春の一ページはこうやってサイト「短編」に小説として掲載されているので、設楽君と納部君はいつかおっさんになって酒を酌み交わしながらこの小説を読み返してほしいなと思った。そこで気付いたら居酒屋の窓ガラスにきれいなフォントで「久しぶりに会った二人は酒を酌み交わしながら…」なんて出てきたら笑

参照用リンク: #date20230820-182532


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