第251期予選時の、#1生産者も消費者も、地球の環境と人々の健康を守れるよう、責任ある行動をとろう(テックスロー)への投票です(5票)。
何やら艶めいた情景が、「獣の匂い」により一気に怪しくなっていき、主人公共々囚われていく。しゅらら、くとん、ことん、かとん、たたんといった擬音語も楽しく、それだけで情景をつくるのが面白い。
濃厚な豚骨スープのような物語は、「ありがとうございました」という言葉でシャットアウトされて、ラストに主人公が感じる空腹感のように我々ももっともっとと求めてしまう。
参照用リンク: #date20230820-140327
きちんとしていてするする読めました。最後、気にするのはそこかよ、と思いました。なんだか妖怪っぽい。実際のところ、大量の豚骨スープ製作って近隣に対するってちょっとした暴力ですよね。
参照用リンク: #date20230819-224617
インターホンカメラ越しの描写、うまく想像できなくて八尺様みたいな怪異来たかと思っちゃった。違った。
途中から絵がシュールすぎて(その上できれいに描いてきたりして)笑いました。好き。関係ないけどタイトル長すぎるせいで投票ページの選択するやつ伸びてて面白い。
参照用リンク: #date20230819-022510
感覚や現象を文字にする能力が高い。重い寸銅鍋を運ぶ描写は、正確で楽しい。液体もおたまも優しい擬音もちょうどいい。
アイテムの取り合わせが良い。色白女の甘やかさと押し付けがましさ、獣臭さ、これが、豚骨スープと響き合う。
定型の崩し方がお洒落。豚骨スープというチョイスと、家中の食器を所狭しと並べて満たさせ、西日を射させる光景で、「作りすぎた手料理を隣人男にお裾分けする女」から脱輪させてギャグに転ばし、SDGsも風刺ってるのが軽やか。
参照用リンク: #date20230817-221059
ありそうでなさそうなシュールさが味わい深いですね。入り込むときの”しゅるりと”、しゃがむときの”しゅららと”、他にも様々な擬態語・擬音語が不思議な感覚を呼び覚まし、ほんわかさせてもらいました。
『夏は招く』の紹介系の語り口は悪くないのですが、やや話の焦点が掴みにくく感じられてしまいました。
『手元不如意』は同名の岡崎体育の曲が分からないと分かりにくそうで、その曲の詞を読んでみてもやっぱり分からなくて、気になる女性が自分を気にしてくれたら嬉しいけど、そんなうまい話はいい就職以上になかなかないもので…。もう一ひねりが欲しかったですね。
『神の暗殺者』は、暗殺、assassin、の語源がハシシ(大麻)に由来する往時を描いてはいますが、素朴な迷妄がその程度で抑えられるのか、 もうちょっと書き込んで欲しかったようにも思います。ちなみにその背景をゲーム化した『XZR(エグザイル)破戒の偶像』は挑戦的な意欲作だったと思います。
『投銭』は同じ作者の前作同様、漢字のみで話が進行しますが日本語で問題なく理解できます。ただ、今作は物語として、あまりに何もかも足りなすぎたのが残念です。
参照用リンク: #date20230816-164428